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松山大学
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General information 大学概要

入学式式辞

2013(平成25)年度松山大学入学式学長式辞
 

  新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんの入学に対して心から歓迎の意を表します。保護者の皆様におかれましては、ご子女のご入学を迎えられ、感慨無量でさぞかしご安堵なされているものと拝察いたします。本日、1,434名の新入生の皆さんを本学に迎えるに当たり、多数のご来賓ならびに保護者の皆様のご臨席を賜り、平成25年度松山大学大学院・松山大学入学宣誓式をかくも盛大に挙行できますことは、本学の光栄とするところであり、教職員を代表して心から御礼申し上げます。
  さて、新入生の皆さん、本学に入学の上は、本学の学生として自信と誇りを持ち、勉学や課外活動などに励んでいただきたいと願って、最初に松山大学の歴史と教育理念である校訓「三実」の精神についてお話しておきたいと思います。
  松山大学は、大正12年[1923年]に創立された旧制松山高等商業学校がその始まりです。松山高等商業学校創設に当たっては、新田長次郎[雅号温山]、加藤恒忠[雅号拓川]および加藤彰廉の協力があり、この方々は創立の「三恩人」と呼ばれています。教育家であり、山口高等中学教諭、大阪高等商業学校長を歴任された後、北予中学[現県立松山北高等学校]校長となった加藤彰廉は、当時の松山市長であった加藤恒忠に、この松山の地へ高等商業学校の設立を提案しました。この提案に加藤恒忠は理解を示し、友人である新田長次郎に高等商業学校を設立するための資金の支援を依頼されました。そして、松山市出身で、当時、日本初の工業用革ベルトの開発を遂げて製革業において成功し、世間からは「東洋の製革王」と呼ばれていた新田長次郎が高等商業学校設立の提案に賛同し、「学校運営に関わらないこと」を条件に、設立資金として巨額の私財を投じ、わが国の私立高等商業学校としては三番目となる松山高等商業学校を創設されました。
  松山高等商業学校は、昭和19年に松山経済専門学校と改称し、第二次世界大戦後の学制改革によって昭和24年に商経学部[現在の経済学部および経営学部]を開設して松山商科大学となり、その後、大学院経済学研究科、人文学部、大学院経営学研究科、法学部を順次開設し、平成元年に校名を変更して松山大学となりました。さらに、薬学部、大学院社会学研究科、大学院言語コミュニケーション研究科を順次開設し、現在では5学部6学科に4研究科を擁する総合大学にまで発展してきています。
  松山大学は、教育理念として「真実」、「実用」および「忠実」の三つの「実」からなる校訓「三実」を掲げてきました。松山高等商業学校の初代校長となった加藤彰廉が創唱した校訓「三実」の精神は、第三代校長田中忠夫によって、まず、真実とは「真理に対するまことである。皮相な現象に惑溺しないで進んでその奥に真理を探り、枯死した既成概念に安住しないでたゆまず自ら真知を求める態度である」、次に、実用とは「用に対するまことである。真理を真理のままに終わらせないで、必ずこれを生活の中に生かし社会に奉仕する積極進取の実践的態度である」、そして、忠実とは「人に対するまことである。人のために図っては己を虚うし、人と交わりを結んでは終生操を変えず自分の言行に対してはどこまでも責任をとらんとする態度である」と説明されています。
  「三実」を現代風に解釈すると、「真実」および「実用」は学びの態度、「忠実」は人としてのあり方を示しています。「真実」とは、既存の「知」に満足することなく、真理を求めるために自ら学び、究め続けようとする態度です。「実用」とは、「知」を単に知識として学ぶだけでなく、自らの生活や仕事の中に活かすべく、常に現実的な問題を念頭に置きながら学ぶ態度です。「忠実」とは、人間関係や社会において、他者と誠実に向き合い、倫理的な態度はもとより、積極的に人と交わり、自らを謙虚に、そして互いの意見を尊重し共有しようとする態度です。この校訓「三実」は、本学で学ぶ学生が拠り所とすべき教訓です。
  今年、本学は創立90周年を迎えますが、この間に社会に輩出した卒業生は6万8千人を超え、経済界を中心に全国的に活躍し、高い評価を得てきました。これも卒業生の方たちが校訓「三実」の精神を大切にして活躍してこられた結果であり、これが松山大学の伝統になっていると確信しています。
  大学は、社会に出るための最後の学びの場です。小学校、中学校、高等学校よりも皆さんの主体性が問われます。教科書に加えて参考書や問題集、さらには塾や通信教育、模擬テストなどが用意され、はっきりと自分の理解度が確認できた高等学校までとは異なり、大学には授業を補う塾や通信教育などはありません。市販されている学習教材のない環境下で、皆さんは自らの理解度を自分自身で測る必要があります。ただ、それは、皆さんが一人でなんとかしなければならないということではありません。疑問に思うことや理解に至らない事柄については、授業担当の教員に積極的に質問をして下さい。教員は皆さんからの質問を期待しています。授業の内容についてより深く知りたければ、教員に質問し、大学の図書館を利用して下さい。また、学生生活の中で生じた悩みや問題については、学生支援室を訪ね、気軽に相談してみて下さい。
  本学の就職率は、平成24年3月卒業生で93.1%と全国平均を上回る結果が出ています。これも、皆さんの先輩方が主体的に就職活動に取り組んだ結果です。大学には学生一人ひとりのキャリア形成から就職支援までをサポートするキャリアセンターがあり、このキャリアセンターには、多くの求人情報が集まり、皆さんの就職を支援するスタッフがいます。高校入試や大学入試とは異なり、就職活動においては模擬試験の結果を見て希望する就職先が一義的に選択できるわけではなく、皆さんそれぞれの能力や志向に応じてその選択肢は変わってきます。この点でも、皆さんは、卒業後の自分の将来に対する目標を持って、自律的に大学生活を過ごすことで、自身の能力を高めることが重要です。
  皆さんが抱いている目標を達成するために本学の教職員は支援を惜しみません。社会で活躍できる有為な人材になるために、充実した学生生活が過ごせるよう、学長以下教職員一同、皆さんを支えます。皆さんは、目標を達成するために何をすべきかを考え、行動して下さい。皆さんがご修了・ご卒業を迎えられるときに、自らの目標を達成できていますよう祈念して、式辞といたします。



2013(平成25)年4月3日 松山大学 学長 村上 宏之

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