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図書館書評賞




「松山大学図書館書評賞」とは

 2001(平成13)年度から、松山大学図書館書評賞を新たに設けました。この書評賞には、いくつかの目的があります。第一は、学生の読書活動を促進することです。松山大学図書館には、質・量ともに優れた蔵書があります。特に「開架図書」には学生向きの本が集められています。また2000(平成12)年度から設置された「推薦図書」コーナーには、学生にとって特に有益であると考えられる本が選び抜かれています。どれを書評するか迷っている学生は、まず「推薦図書」コーナーを、そしてその次に開架図書から本を探すことをおすすめします。ここ数年、本学学生の図書館利用は急速に増加していますが、この書評賞は、学生の利用がさらに拡大することを期待して設けられたものです。
 二番目の目的は、大学での教育活動の質的向上です。大学での教育は講義・ゼミにおいて行われますが、学生としては試験やレポート、論文を書くことが主たる活動となります。文章を正確に理解し、それについて十分に思考を働かせ、論理的かつ優れた文章を書くことがいつも要求されます。書評を書くことは、この能力を身につけるにはきわめて有効です。書評はいわゆる「読書感想文」とは違います。読んだ本の感想を思いのままに記述するのではなく、本に書かれている内容を適切に紹介し、それに関して論理的な批評を加えることが要求されます。諸外国の大学において書評を書くことは、学部や大学院における重要な教育活動と位置づけられています。学生は書評を書くことを通して、本の読み方と論理的な文章の書き方を学んでいくのです。日本の大学においては、このような試みはまだほとんど行われていないのですが、松山大学図書館書評賞はそうしたこれまでの状況への反省と改善を目指したものであるといえます。
 三番目としては、文化・知的活動の空間として大学を活性化させることです。アメリカやヨーロッパ諸国では、質の高い書評誌が存在し、そこでの議論は言論・出版活動に、良い意味で大きな影響力を及ぼしています。批評活動とは内輪誉めや感情的な非難とは全く異なります。それは私的な利害や感情を超えて、知性に基づく論争によって公共的な空間を支え、活性化させるものです。大学はそうした活動を支える最も重要な機関であるといえるでしょう。この書評賞の設置をきっかけとして、松山大学が文化・知的活動の空間としてさらに発展していくことが期待されます。もしこの試みが成功すれば、この社会における批評や文化のあり方にも一石を投じることにつながるでしょう。
 学生の皆さん、ぜひこの松山大学図書館書評賞に積極的に参加してください。一つでも多くの優れた書評が応募されることを心から期待しています。
松山大学図書館 

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