大学院パンフレット2021
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11 | MATSUYAMA UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL GUIDEBOOK 2021人間自身を知るための言語コミュニケーション研究を目指す。Graduate School of Language Communication 松山大学大学院言語コミュニケーション研究科は、2007年に設置されました。言語学(英語学)、文学(英米)、英語教育学という3つの教育・研究分野を提供することにより、言語コミュニケーションに関する造詣を深めることを目的としています。 世界の平和、協力、連帯を目指す多文化共生社会の実現には、お互いが積極的にコミュニケーションを図り、互いを認め合い妥協点を見出す努力をすることが必要です。異なる歴史・文化背景を持つ者がお互いを理解することは簡単なことではありませんが、相手の意見に耳を傾け、自分の思いや願いを伝える工夫を続けるしか方法はありません。そして、この営みを可能とするコミュニケーション能力は、すべての人間が持つべき社会性とも深く関わっています。コミュニケーション能力を持つことは、人間であることの証だとも考えられるでしょう。 インターネットなど情報・通信技術の飛躍的な発展は、わたしたちの生活に様々なコミュニケーション手段を生み出しました。しかしこのコミュニケーションの便利さは、かえって私たちが本来持つべきもっとも大切な力を退化させています。コミュニケーションとは、相手を理解するために、お互いに対話し、影響しあい、ひとりでは考えられなかった考えを作り出し、人間関係を深めていく相互作用のなかで生まれてくるからです。 コミュニケーションにおいて重要な役割を果たす「言語」、その構造と働き、言語を用いて作り出される創造的な芸術、また、言語教育についての探求は、われわれ人間自身を知る学びでもあります。現在、本研究科では英語による高度なコミュニケーション能力の飛躍的向上を目指した教育・研究を行っています。今まで研究科に設置されていました「松山大学アクション・リサーチ研究会」と「松山大学大学院英語圏文化・文学研究会」を統合し、「松山大学大学院言語コミュニケーション研究会」として開催しており、広く言語文化・文学に関する様々なアプローチを学ぶことが出来ます。 「言語」を通して「人間」について学んでみませんか。研究室でお会いできる日を楽しみにしています。言語コミュニケーション研究科

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