大学院パンフレット2021
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■ ■ ■ ■ ■ ■ 経済学研究科経営学研究科言語コミュニケーション研究科社会学研究科法学研究科医療薬学研究科わた なべ  ふみ はるProfessor主な担当科目/環境社会学特講Ⅰ・Ⅱ、環境社会学課題演習Ⅰ~Ⅳ こ まつ ひろしたか はし  かず ま16 松山大学大学院社会学研究科には、2009年に科目履修生として通うようになり、2010年修士課程に進学し、3年かけて修了。そして2年間の研究生を経て、現在は博士課程に在学中です。大学院での研究は、職業上障害児の御家族と話す機会があり、何か自分もその人たちに対して、役に立つことができないかと考えたことから始まっております。研究テーマは、「障害児の柔道療法」、「障害児の家族関係の変容」、「自閉症の概念分析」です。そして現在は、「自閉症スペクトラムの子育ての困難とは何か」というテーマで、博士論文の執筆中です。 学会誌への投稿は、私にとって8本目となる投稿論文に対する、3次審査の結果待ちです。松山大学大学院社会学研究科は、四国では唯一の博士後期課程が設置されています。厳しいけれども懇切丁寧な大学院の指導教授陣がおられます。学問を身に付けるということで、豊かな人生が開ける可能性があります。 本研究科の研究指導体制は幅広く厚いのが特徴です。例えば、社会学理論、地域、国際、環境、そして福祉・臨床の領域など、全国にも類を見ないほど多くの研究領域をカバーし、各領域に卓越した専門家を配置しています。院生の研究テーマとしては、福祉・臨床がこれまで一番多く、次に地域社会に関するテーマが続いています。現実の社会問題を高度な知識と調査でもって解明しようと志す方はぜひおいでください。 社会人として生活してきた中での疑問、特に福祉事業という仕事を通じて考えてきた事があります。大学院では、そのことを手がかりに、社会から排除や差別されてきた人々が社会の中で生きていく姿や、それをサポートしたり、共に生活したりする人たちやその共同体を研究しています。 排除されるということと生きていくということとの赤裸々な生活の日々から社会の一構成員である姿をクローズアップさせていくことを考えています。排除の根底にあると考えられる、貧困・格差・犯罪・障がい・高齢化など、たくさんの言葉と現実問題が山積しており、研究する側の私も同じくこの世の中で生活をしています。お互いに今後の人生を豊かなものにするために、この研究に対し、社会の諸般の事情やしがらみに屈することなく、あきらめず、継続的に、真摯な態度で、科学的に、進めていこうと思っております。渡邉 文春さん社会学研究科/博士後期課程教授とともに研究に邁進、まだ見ぬ世界を開く小松 洋 教授髙橋 一馬さん社会学研究科/修士課程たくさんの言葉と現実問題に真摯な態度で向き合う各領域に卓越した専門家を配置。全国でも類を見ない多くの研究領域をカバー。 松山大学大学院社会学研究科は2006年に創設されました。その間、修士号取得者はもちろん、博士号取得者も輩出しています。本大学院の特徴は、院生に占める社会人の割合が非常に高いということです。現代社会の諸問題に専門的に接近しようと志す社会人のために、まず夜間と土曜日の開講を行っています。また、社会学に初めて接する院生のために、必修として社会学特論I・IIを置き、社会学の入門から専門的な調査研究の入り口まで導入教育を行っています。

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