大学院パンフレット2021
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23 | MATSUYAMA UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL GUIDEBOOK 2021医療薬学の学識を深め、実践的な研究能力を備えた医療薬学研究者、高い専門性を有し指導的・先導的役割を担う博士薬剤師を養成します。Graduate School of Clinical Pharmacy 2006年より高度な学識をもとに臨床現場における高い実践力をもつ薬剤師の養成を目的とした薬学部6年制がスタートしました。松山大学大学院医療薬学研究科は、この6年制薬学部を基盤として、高度な専門性をもって最適の薬物治療を提供できる人材、薬物の適正使用の上で生じる問題を科学的に解決できる人材、研究者の視点から病態や薬物作用機序の解明に取り組む人材育成を目的に、2014年に博士課程(4年制)として開設されました。2017年度、第1期生に学位〔博士(薬学)〕授与が認められ、完成年度を迎えました。 本研究科では、「一般コース」と「がん医療重点コース」が設置されています。一般コースは各自が設定した研究テーマを深く探求し、医療現場における臨床的課題や地域医療における諸問題を解決できる高度な専門性と研究能力を高めることを目標にしています。一方、がん医療重点コースは大学病院や地域中核病院等と提携し、がん治療の最前線を経験することでがん専門医療人としての専門性を高めることを目標にしています。これら2つのコースでは、2つの教育研究領域〔「最適治療と実践薬学領域」もしくは「疾病と薬の分子基盤領域」〕で実施される専門科目及び特別研修〔「学内研修」もしくは「病院研修」〕から自分の目標にあった科目と研修を選択し、単位を修得することができます。4年間通して行われる「薬学特別研究」では、自分の関心のある研究テーマに取り組むことにより、自ら問題を発見し解決する実践的能力を身に付けながら、学位論文の作成を目指します。 薬学部を卒業して薬剤師免許取得後、さらに高度な学識の追求と薬学研究に挑みたい人は、是非大学院進学を検討し、薬のサイエンス実践に挑戦していただければと思います。社会人大学院生においては働きながら学位取得を目指したい人に長期履修制度(時間的制約が多い社会人が個人の事情に応じて柔軟に標準修業年限を超えて学び、仕事に従事しながら学位を取得することが可能な制度)や昼夜開講制度(平日夜間授業、土曜日授業、集中講義などを組み合わせた制度)を導入して、柔軟な教育研究体制を整備しています。旧4年制薬学部卒業生も出願可能です(資格審査あり)。本研究科では、薬を活かした医療・健康を研究する“博士薬剤師”を目指す意欲を持った人を歓迎します。 このような教育課程を通じて、臨床、行政、製薬企業等の最前線で専門的能力・技量を発揮して医療に貢献できる人材、薬学教育において指導的・先導的役割を担う薬剤師や大学教員の育成を行います。医療薬学研究科

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