学生懸賞論文集第37号2019(令和元)年度
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96交通の便が悪かった満足度が下がる要因なし一般的ではない職種転勤がある連絡が少し遅い 表2より「有意F」が0.05を超えていることから、全ての係数が0である可能性が捨てきれず、全ての回帰式が0であるとみなさざるを得ないため、表2内の全ての結果を信用することはできない。よって、表2内の全ての変数は就職満足度に影響を与えない。 しかし、表2では「上位に希望していない企業だった」のみ5%有意水準で有意という結果となった。このような結果になってしまった原因には、t検定とF検定の違いが関係している。回帰分析におけるt検定は、被説明変数(今回の場合は就職満足度)と各項目の単回帰式が信用できるものであるかを確認するための検定である。対して、F検定とは、被説明変数(今回の場合は就職満足度)と全ての説明変数の全回帰式が信用できるものであるかを確認するための検定である。つまり、「上位に希望していない企業だった」という項目はt検定を行う(単回帰式を確認する)と5%有意水準で有意という結果を得られる。しかし、F検定を行う(全回帰式を確認する)と「有意F」が0.05を超えていることから、全ての回帰式が0であるとみなさざるを得ないため、就職満足度に影響は与えないことが分かる。C)経験したもの自由度調整済み決定係数R2切片アルバイト有意F係数学生懸賞論文集第37号***:p<0.01,**:p<0.05,*:p<0.1表2 満足度が下がる要因-0.272-0.725-2.547-0.547-1.5470.7340.2520.2190.7910.4550.0040.392P-値0.0000.5248.502-0.589

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