学生懸賞論文集第37号2019(令和元)年度
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  今回のアンケート回答者のGPA平均は、女性が男性を上回っている。また、GPAが高い女性のほうが、男性よりも就職満足度が高くなっている。表6において、GPAが高い女性のほうが男性よりも就職満足度が高くなっていることからも、仮説が正しいことが証明された。6   定義については、坂本(2001)から引用している。男性女性表6 性別のGPA及び就職満足度(平均)100⑴ 分析方法 「就職活動を終えた社会人と、大学生でGPAを重視する順番に違いはあるのか」という問題を検証するために、全6項目を用意し、回答者には「社会人になるまでに高めておいたほうが良い項目」を順位付けしていただく。ただし、順位付けを行う際に、社会人の方が「自分の勤めている業種ではこの項目が必要である」といった個人差を排除するために、質問文中に「まだ、希望する業種が決まっていない就職活動生」という仮定を設定している。分析には、変数間の関連の有無を判定するための推測統計学的な方法である「独立性の検定[6]」を用いる。なお、今回は有意水準を緩く設定し、関連の有無が現れるかを確認するために有意水準を10%に設定する。⑵ アンケート項目の設定 5⑴で述べた全6項目は「誰とでも話せる」「協調性」「伝える力」「学業成績(GPA)」「リーダーシップ」「英語力(TOEIC730点以上、それと同等レベル)」を設定した。「学業成績(GPA)」は本来スキルではないが、「就職活動学生懸賞論文集第37号GPA(コーディング後)就職満足度3.944.807.518.025.アンケート2「スキルと順位付け」

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