学生懸賞論文集第37号2019(令和元)年度
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138t-検定:等分散を仮定した2標本による検定飼っている人飼っていない人平均分散観測数プールされた分散仮説平均との差異自由度t P(T<=t) 片側t 境界値 片側P(T<=t) 両側t 境界値 両側(表7)  ペットを飼っている人とペットを飼っていない人(ペットを飼ったことがある人を含む)の現在の幸福度を比べたt-検定5-3.【考察】 アンケートの集計結果について回帰分析を行った結果、ペットを飼うことは現在の幸福度に影響を与えないことが分かった。その理由として相対的な格差の影響があるのではないかと考える。その根拠として挙げられるのが、浦川(2011)である。浦川(2011)は、所得の幸福度への影響として「相対的な所得」が重要な要因であり、自分と類似した属性を持つ集団との相対的な格差が主観的な幸福度に影響を与えていると示している。すなわち、主観的な幸福度に影響を与える可能性があるのは「自分と似たような境遇にいる他者との比較」であると言える。 浦川(2011)の主張の通りであれば、幸福度に影響を与えるのは「自分と7.1712.7051293.91502980.4600.3231.6500.6461.9687.0644.825171学生懸賞論文集第37号 

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