学生懸賞論文集第37号2019(令和元)年度
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(図5)寄付の受け入れ状況12アンケートを基に筆者作成(n=58) 図5より寄付を約50%以上受け入れている自治体は半数もなく、一番多い回答数が「4:あまり受け入れていない(25%程度)」という結果であった。さらに、この質問で4、5と回答した自治体に、土地の寄付を受け入れられない理由を質問した。その結果、「寄付を受け入れてもその土地の使い道がない」、「土地を管理することが財政的に難しい」という二つの回答が大半であった。 この結果から、自治体が土地の寄付の受け入れが困難である要因として、財政面での問題がある。自治体では、主に利用価値のある土地の寄付を受け入れていることが多く、無条件で土地の寄付を受け入れている自治体は存在しない。その理由の一つとして、寄付を受けた土地を管理できるほどの財政的な余裕がないことが考えられる。したがって、自治体が土地の寄付を受け入れることができるようにするためには、国から自治体へ財政面での何らかの支援が必要であろう。学生懸賞論文集第37号

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