学生懸賞論文集第37号2019(令和元)年度
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501表1 記述統計観測数1,382平均11.6351,3820.49815の「社会的連帯」、他者とのサポートの授受割合などの「互酬性」の3因子・11項目が抽出された(Saito et al.,2017)ことから、アンケートではSaito et al.(2017)の研究をもとに、3因子・11項目についても質問を行っている。本稿では、「市民参加」の項目について、参加している=1点、参加していない=0点、「社会的連帯」の項目について、そう思う=1点、そう思わない=0点、「互酬性」の項目について、いる=1点、いない=0点とし、合計点数を社会関係資本としている。そのため社会関係資本の最小値は0点、最大値は11点となっている。 ⑴式は「回答者の親から回答者へ」の土地相続の分析を表すものである。もう1つの、「回答者から回答者の子へ」の土地相続分析に関しては、「あなたは、ご子息に将来的にあなたから受け継がせる(相続させる)可能性のある土地の存在のことを伝えていますか。「受け継がせる土地は無い」場合はその項目をお選びください。」という質問を行っている。回答者は6つの選択肢(1:全く伝えたことがない~5:十分に伝えている、6:受け継がせる土地が無い)から1つ選んでもらった。6の受け継がせる土地がないことを選択した回答者は分析からは除外している。⑴式の被説明変数を回答者 i の子どもへの土地伝達に対する認識水準に置き換えたものが⑵式になる。 =β2,0+β2,1・genderi+β2,2・convi+β2,3・underi+β2,4・sociali+X2iβ2+ε2,i … ⑵U2,i* 「回答者から回答者の子へ」の分析も「回答者の親から回答者へ」の分析と同様に、ε2が正規分布に従うと仮定し、順序プロビットモデルによって推定を行う。遺言書や相続手続きについての理解度性別所有者不明土地の解消に向けて 自治体調査と家計調査による実証分析標準偏差最小値最大値5.2820.50025

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