学生懸賞論文集第37号2019(令和元)年度
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30attach/1285516.htm)最終アクセス日2019年11月2日D18C53D0C32569614925824000815E22)最終アクセス日2019年11月2日23   文部科学省「公民館の概要と特色ある事業」(http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/10/24   鳥取県HP「第70回優良公民館表彰について」(http://db.pref.tottori.jp/pressrelease2.nsf/webview/としても重要な役割を果たしているのである。また、公民館は、年齢、性別、職業等を問わず、全ての人に開かれた場所として運営されている。そのため、老若男女全ての人の地域への愛着を高めるためには公民館が最適な場所であると考え、公民館に着目した。 文部科学省によると、近年は、社会教育主事の削減、公民館の統廃合など、厳しい行財政事情の中で社会教育行政を担う体制が脆弱化していることが指摘されている。このことから、今後は「ネットワーク型行政」として社会教育行政を再構築することが求められている。つまり、住民と行政の協働による問題解決が必要となっているのである。また、文部科学省では毎年、全国の公民館のうち、特に事業内容・方法等に工夫をこらし、地域住民の学習活動に大きく貢献していると認められる施設を優良公民館として表彰している。過去に優良公民館として表彰された一戸町立小鳥谷地区公民館では、高齢者の健康維持と引きこもりを解消し、交流の場をつくるために「いきいき教室」が開かれており、公民館、町健康福祉課、いちのへ文化スポーツNPO、地域包括支援センターの関係者が企画・運営に携わっている23。鳥取市立日置地区公民館では、「子どもと大人のふれあい育成事業」を展開しており、各集落の自治会、老人クラブ、ボランティア等と連携して、地域全体で子どもたちを育成するための様々な事業を展開している24。以上のように、優良公民館として表彰された公民館では、行政や、学校、関係団体との連携が十分に行われている事例が多い。そのため、公民館と行政、学校、関係団体が協力して、事業・活動を積極的に行い、公民館を地域住民の交流の場として盛り上げていくことが、地域への愛着を高めるために効果的であると考えられる。学生懸賞論文集第37号

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