学生懸賞論文集第37号2019(令和元)年度
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85⑴ 就職満足度に影響を与える可能性のある項目設定 3で述べた就職満足度に影響を与える可能性がある項目(GPA除く)として、「性別」「満足度が上がる要因」「満足度が下がる要因」「経験したもの」「アルバイトの平均収入(円/月)」「朝食摂取頻度(回/週)」「睡眠時間(時間/日)」「携帯電話使用時間(時間/日)」「平均勉強時間(時間/週)」を設定した。本稿では、就職満足度の変動を調査するために、最初に「満足度が上がる要因」「満足度が下がる要因」を設定した。そのほかに、何かを経験することで就職満足度は変化するのかを確認するために「経験したもの」、アルバイトのシフトに多く入ることで、就職活動への準備期間が短くなると考えられるため「アルバイトの平均収入」、また、朝食を摂取しないことで頭が働かず、面接等で考えがまとまらないまま回答してしまうなどの影響が考えられるため「朝食摂取頻度」を設定した。次に、睡眠時間が短いと頭が働かず、朝食摂取頻度と同様の影響があると考えられるため「睡眠時間」、携帯電話の使用時明変数を就職満足度、説明変数をGPA(3年次末)として、単回帰分析(説明変数が1つのみの回帰分析)を行い、「大学3年次まで勉学に励むことが、就職満足度に影響を与えるのか」を明らかにする。就職満足度については、0(とても不満足)~10(とても満足)の11段階で回答していただくものとする。仮説が正しければ、「GPAが上昇するごとに、就職満足度も上昇する」という結果が出ると予想される。 また、日本経済新聞電子版(2019)にある通り、ESでGPAを重視している企業が約1割程度であることから、GPAが就職満足度に与える影響は限定的であることが予想される。そのため、アンケート内に「GPA以外に就職満足度に影響を与える可能性がある項目」を設定し、アンケートを実施する。アンケートを実施後、就職満足度を被説明変数、GPAを除く就職満足度に影響に与える可能性がある項目を説明変数とし、重回帰分析(説明変数が2つ以上の回帰分析)を行うことで、就職満足度に影響を与える項目を明らかにする。就活を握るファクター -その1つのGPA-4.アンケート1「GPAと就職満足度」

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