学生懸賞論文集第37号2019(令和元)年度
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86⑵ 調査概要 3で述べた分析を行うためにアンケートを実施した。本アンケートでは、「就職満足度」「GPA」の他に、4⑴で述べた項目と「学年」を尋ねている。「GPA」については、回答者が正確な数値を覚えていない可能性を考慮し、0.5刻みで回答してもらうこととした。アンケートの詳細については8.付表の①「GPAと就職満足度」を参照されたい。 アンケートはGoogleのアンケートフォームで作成し、インターネット上で2019年7月24日~同年9月24日の約2カ月間で実施した。調査対象者は、先述の通り松山大学経済学部4年次生に限定した。当初、松山大学4年次生のサンプル数が極端に少ない場合に備えて、松山大学大学院2年次生、社会人も調査対象者に含めていた。しかし、松山大学4年次生のサンプル数が3桁を超えたこと、社会人のサンプル数が1桁であったという事情により、松山大学4年次生以外を分析対象から除外した。 アンケートを上記のように実施した結果、145票の総回答を得た。しかし、無効票が4票存在したため、有効回答数は141票である。また、有効回答数のうち、社会人6名を分析対象から除外し、有効回答であった松山大学4年次生135票を分析対象とした。間が長ければ、就職活動への準備期間が短くなると考えられるため「携帯電話使用時間」、仮説「GPAが高い学生ほど就職満足度が高い」より「平均勉強時間」を設定した。また、「睡眠時間」については大井(2012)、「携帯電話使用時間」については田口(2008)、「平均勉強時間」については畑野ら(2013)を参考に選択肢を作成した。 「満足度が上がる要因が多い」「経験したものが多い」「朝食摂取頻度が高い」「睡眠時間が長い」「平均勉強時間が長い」と、就職満足度は上がる可能性があるのではないかと予想される。「満足度が下がる要因が多い」「アルバイトの平均収入が高い」「携帯電話使用時間が長い」と、就職満足度は下がる可能性があるのではないかと予想される。学生懸賞論文集第37号

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