松山大学(学生懸賞論文集)第38号
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 (http://www.jwrc-net.or.jp/chousa-kenkyuu/comparison/abroad04_03.pdf)より著者作成30(表2) 日本と先進国の水道水の水質基準等一覧表水道基準等 ミネラルウォーターの年間消費量は増加している。実際ミネラルウォーターは飲料水や料理で使用されることが多い。年々消費量が増えているミネラルウォーターは水道水と品質基準が違う。水道水は水道法という法律で水質基準が定められており、51のチェック項目がある。一方でミネラルウォーターは食品衛生法という法律で定められており、39のチェック項目があり、水道水の方が厳しい水質基準が設けられている。水道水の原水は主に河川の水であり、ミネラルウォーターの原水は主に地下水である。水道水の原水となる河川や湖の水にはさまざまな病気の原因となる微生物などが含まれている恐れがあるため、塩素で消毒をする必要があり、水道水からカルキ臭がするのはそのためである。 また、水道代は現在上昇し続けている。水道代が上昇している理由として人口減少による収入減と、老朽化した水道管の更新費用などが全国的に深刻な課題になっている。約40年後には、人口が約3割減少し、水道料金収入の基礎となる水需要も約4割減少すると推計されている。また、水道管の老朽化が進んでおり、すべての管路を更新するには130年以上かかると想定されている。そのため、安心で安全な水道水を届けることが難しくなっており、安全な水を確保するためには財源の確保が必要になってくる。また、水道料金の検証と見直しを求める方針を3〜5年ごとに厚生労働省が発表しており、水道代がさらに項目大腸菌100ml中不検出水銀及びその化合物0.006以下フッ素及びその化合物1.5以下塩素酸 0.7以下(暫定)銅及びその化合物 2以下WHO日本学生懸賞論文集第38号基準値検出されないこと100ml中不検出0.0005mg/L以下0.8mg/L以下0.6mg/L以下1.0mg/L以下  0.001以下1.5以下  -2以下EU

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