松山大学(学生懸賞論文集)第38号
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 係数42(表5) 回答者(30代以上)のWTPとWTPに影響する要素の回帰分析       有意F= 0.268716 次に30代以上の47人のデータで回帰分析を行った。 「性別」に関してP-値<0.1であり、係数がマイナスなため、男性よりも女性の方がWTPで示した値が低いことが分かる。 「水道水の値段の把握」に関してP-値<0.1であり、係数がマイナスなため、水道代の値段を知らない人の方がWTPで示した値が低いことがわかる。 しかし、有意Fは0.26であり、このすべての係数が0でないとはいえず、「水質が下がったら現在の水質に戻すためにいくら払ってもよいかというWTP」に説明変数が影響を与えてない可能性がある。【考察】 アンケートデータの結果に基づいて回帰分析を行った結果、水道水は飲める必要があることがわかった。水道水が飲める必要がある理由としては、実際に水道水を飲んでいる人が少なかったが、「水道水を飲む頻度」と「水質が下がったら現在の水質に戻すためにいくら払ってもよいかというWTP(支払意思額)」が無関係であることがあげられる。つまり、水道水を飲んでいなくても支払意思額を高く提示している人もいれば、水道水を飲んでいても支払意思額を低くしている人もいるため、水道水を飲むか飲まないかは支払意思額に直接的な影響を及ぼしていないということである。よって、水道水を飲まないの学生懸賞論文集第38号 5459.664切片-1206.284性別-707.9394住まい水道水の値段の把握-1675.634水道代の値段をどう思っているか 313.1565水道水を飲む頻度   42.026標準誤差2255.94 674.621243.26939.495203.071194.469P-値 0.020.0810.5720.0820.131 0.83  2.42-1.788-0.569-1.784 1.542 0.216t

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