松山大学(学生懸賞論文集)第38号
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59図6:総務省統計局「家計消費状況調査結果」(2016年)より筆者作成 このことから、有形商品よりもサービスという無形商品の方がオンラインショッピングで購入されていることが分かる。 しかし、利用率が年々増加しているオンラインショッピングだが、消費者の利用満足は常に高いとは言えない。なぜなら、商品の使用イメージやサイズ、色が分かりにくい、実際に届いた商品のサイズが合わないなどオンラインショッピングの不満があるからだ。これらの不満は、実際に商品を見たり触れたりすることができないというオンラインショッピングのデメリットと関係していると考えられる。第1節 先行研究 本稿で使用する先行研究は、インターネット通販サイトのイメージに関する研究(臼井花奈、佐藤弘喜、2017)と情報化の進展にともなう購買行動の変化が都市の配送活動に与える影響に関する研究(大門創、鎌田秀一、苦瀬博仁、2019)である。 インターネット通販サイトのイメージに関する研究では、消費者と商品との認識のズレが大きい衣類に着目し、インターネット通販のどこに着目しているネット店舗と実店舗でのアパレル商品の購入 どちらがお得なのか?第3章 先行研究・仮説

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