松山大学(学生懸賞論文集)第38号
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69少なくなる。また、「ファッションに対しての興味」の場合には、係数の符号がプラスであることから、ファッションに対しての興味が強いほどオンラインストアでアパレル商品を購入する頻度が多くなることが判明した。 次に、「オンラインストアでアパレル商品を購入し、それが無駄になった頻度」を被説明変数とし、説明変数には、無駄になった頻度に影響を与える可能性のある「オンラインストアでアパレル商品を購入する頻度」「平均して1か月あたりオンラインストアでアパレル商品に費やした金額」を設定し、分析を行った。なお、分析の都合上、被説明変数と説明変数は任意の値にコーティングしている。「オンラインストアでアパレル商品を購入し、それが無駄になった頻度」に関しては、6回以上に1回=1、5回に1回=2、4回に1回=3、3回に1回=4、2回に1回=5、1回に1回=6と定めた。「オンラインストアでアパレル商品を購入する頻度」に関しては、表1で利用した任意の値を利用する。「平均して1か月あたりオンラインストアでアパレル商品に費やした金額」に関しては、3000円未満=1、3000円以上6000円未満=2、6000円以上10000円未満=3、10000円以上15000円未満=4、15000円以上20000円未満=5、20000円以上25000円未満=6、25000円以上30000円未満=7、30000円以上=8と定めた。 分析した結果を表2にまとめている。表2より、「有意F」が0.05未満であることから、全ての係数が0でないとみなすことができ、この結果は信用できる。表2に示す通り、「オンラインストアでアパレル商品を購入する頻度」が有意であった。「平均して1か月あたりオンラインストアでアパレル商品に費やした金額」については、有意ではなかったことから、これらはオンラインストアでアパレル商品を購入し、無駄になった頻度には影響を与えないことが分かる。ネット店舗と実店舗でのアパレル商品の購入 どちらがお得なのか?

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