松山大学(学生懸賞論文集)第39号
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週5日40時間勤務はもう古い?副業時代の働き方101第3節 本稿の位置づけ 私たちは先行研究から、法定労働時間の中での研究は多くあるが、法定労働時間を考慮せずに考えている論文はほとんどないことに目を付けた。私たちは、労働者の中には、法定労働時間より働きたい人が多くいる可能性があるのではないか、本当に法定労働時間は国民が求める働き方にあっているのかということに疑問を持った。そこで、法定労働時間外も選択肢に入れ分析することで現在の一日の法定労働時間を再考し、今の法定労働時間が労働者にとって最適か考察した。また、理想の働き方を分析していく中で、副業の興味の有無についても調べる。本業の働き方が変わることで、副業の需要と供給なども変わるのではないかと考え、これも加えて調べていくこととする。 本アンケートの結果から、労働者が「労働日数」、「労働時間」、「副業」をどのように捉えているのかという点で分析し、さらに新たな試みとしてそれぞれの項目の価値を調べ、理想の働き方を明らかにしていく。 その結果を応用することで、生産性向上や、多様な働き方の選択肢の増加を実現する事ができると考えている。またそれによって、企業側は、より人材の集まりやすい求人をだせるというメリットもある。第1節 アンケート調査の動機 本稿の目的を達成するために、アンケート調査を行った。より多くの人が満足できる理想の働き方を調べるためには、広くアンケートを取ることが最適と考えた。調査では、理想の働き方を調べるために、働き方と満足度に関わると考えられる要素を抽出した。対象者には、5つの選択肢を満足度の高い順にランキングを付けてもらった。本アンケートはプレテスト、実際のアンケートともに、Google Formで行った。第4章 アンケート調査

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