松山大学(学生懸賞論文集)第39号
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学生懸賞論文集第39号114論  題:週5日40時間勤務はもう古い?副業時代の働き方審査員1論  評:A:論文の形式 1.構成力 ほぼ妥当な体系化が行われていると評価できるが、レイアウトとしては、不体裁なところが散見される。 2.文章表現力 ほぼ妥当な表現方法が用いられていると評価することができるが、たとえば、「我々は」と「私たちは」、「筆者の」といった混在がみられる。また、104頁の表3で示した年代別の件数は、103頁の調査概要の本文にも入れたほうが読みやすいと思われる。 3.準拠性 文献・資料の引用方法は、ほぼ妥当と評価することができるが、3章で示した2本の先行研究のうちの1本は2008年のものであり、これからの働き方を論じる論文で用いるものとしては、もう古いというべきものであろう。B:論文の内容 1.テーマの設定 「労働日数・時間」に注目した先行研究が少ないということが事実であれば、問題意識には高い独自性があり、妥当と言える。 2.論証内容 タイトルにある週5日40時間という法の範囲内の労働時間・日数を意識しているのであれば、労基法上の労働時間と把握される時間を用いた「副業」か否かの区別にも留意する必要があったと思われるので、論証内容における説得性はやや弱いものと評価せざるを得ない。<講 評>

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