松山大学(学生懸賞論文集)第39号
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学生懸賞論文集第39号10住民側:YR = Fsm + Fum + Fpm  ⑵    Yr:住民協力意欲    Fsm:分別協力意欲    Fum:利用協力意欲    Fpm:購買協力意欲 これは「分別協力」、「利用協力」、「購買協力」の資源循環をうまく行うために必要な3つの協力行動を総合的に評価するものである。今回は、それぞれの段階で協力に関わる質問を作成し、それぞれの項目における評価を4段階で評価してもらい、足し合わせて算出した数値を協力を測る指標とした。 これは、地域内で資源循環をうまく行うために重要な住民協力を測る1つの指標として本論文で新たに採用するものである。⑶ 説明変数の選定 以下では、家庭系食品廃棄物の利活用への住民協力を促進させる説明変数の選定について検討する。 本論文では、「分別協力」、「利用協力」、「購買協力」という住民協力の3つの局面から、先行研究及びインタビュー調査を用いてそれぞれ3個ずつ項目を選定した。以下、順に見ていく。 まず、環境省が発行している廃棄物系バイオマス利活用導入マニュアル(環境省, 2017)より、それぞれの自治体の住民に対する政策を確認した。これをうけて、①家庭系食品廃棄物の収集方法の手軽さ(収集方法)、②家庭系食品図表4-1 アンケート項目の設定 分別協力利用協力購買協力 ①収集方法②利用方法 ③消費方法 ④環境意識 ⑤計画意識 ⑥地域意識 ⑦収集広報 ⑧利用広報 ⑨消費広報 出所:(五十嵐, 2008), 89頁,(近藤, 2012), 12頁;環境省(2017), 81-86頁(http://www.env.go.jp/recycle/waste/lc_manual/baiomass_donyumanual.pdf , 閲覧日2021年10月8日);内子町環境政策室髙嶋様へのインタビュー調査(2021年7月21日)をもとに筆者作成。

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