松山大学(学生懸賞論文集)第39号
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バイオマス資源の利活用がもたらす循環型社会の在り方-住民協力の重要性-11廃棄物の活用の仕方(利用方法)、③家庭系食品廃棄物に関する商品の販売促進方法(消費方法)の計3項目をアンケートの項目に設定した。 また、五十嵐・北田の研究では、資源(生ごみ)の循環的利用を推進していくためには住民の認知度を高めることが不可欠だと指摘されている(五十嵐, 2008), 89頁。これをうけて、認知度に大きな影響を与えるものとして、④自治体が定めた収集方法の重要性についての宣伝や広告(収集広報)、⑤家庭系食品廃棄物の活用の仕方についての宣伝や広告(利用広報)、⑥家庭系食品廃棄物の製品の重要性についての宣伝や広告(消費広報)の広報方法3項目をアンケートの項目に設定した。 最後に、自治体の方へのインタビュー調査やそれぞれの協力段階における先行研究を参考に上記の3つの協力局面に関わる意識を抽出した。これをうけて、⑦個人の環境配慮に対する意識(環境意識)、⑧家庭系食品廃棄物活用に関する意識(計画意識)、⑨家庭系食品廃棄物を活用することによる地域への参加や愛着(地域意識)の意識3項目をアンケートの項目に設定した。⑷ 分析の方法 本論文の目的は、家庭系食品廃棄物への住民協力を促進させる要因を分析することである。そこで、先述した通り、説明変数、目的変数をふまえて、考えられる重回帰分析の基本式をそれぞれ⑶、⑷式に示す。自治体側:YC =a0+ a1X1C+a2X2C+……+a9X9C  ⑶住民側: YR =a0+ a1X1R+a2X2R+……+a9X9R  ⑷   YC:住民協力度 YR:住民協力意欲    a0a9:説明変数X1C……X9C、X1R……X9R に対応する回帰分析で得られた係数   X1C……X9C:住民協力度における説明変数X1C……X9C に対応する統計量の値   X1R……X9R:住民協力度における説明変数X1R……X9R に対応する統計量の値

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