松山大学(学生懸賞論文集)第39号
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学生懸賞論文集第39号24いる。欲を言えば、定性的な調査に関しても、テキストマイニングなどの定量的な分析を行い、詳細な事柄についても検討することでより詳しい結果の判明につながると思われる。 3.論証水準 学術的な論文をベースに、農林水産省などのホームページを参考として定量的な調査を行っている点が良かった。C:総括 実際に存在する社会的な問題を改善するために行った研究は一定の評価に値する。今後、より良い研究となるためには、フォローとして実施した定性的な調査について、テキストマイニングなどの定性的な分析を行うことで、研究の質が更に高まると思われる。審査員2論  評:A:論文の形式 1.構成力 研究に至った背景と目的、先行研究のサーベイ、使用するデータと分析方法の提示、分析結果の説明と考察、以上の一連の流れを受けて政策提言にまで結び付け、最後にまとめが述べられており、論文の構成として適切である。 2.文章表現力 文章は読みやすく明快であった。改行後の一字下げがされていない箇所や、同じ文字が続いているところが見られたが、総じて誤字脱字は少なく、論文として適切な論述で執筆されていた。 3.準拠性 先行研究に係る文献・資料は、豊富な引用がされており、水準を満たしている。分析方法、特に、重回帰分析の目的変数として採用した指標に係る参考文献を加えると、読者に対してより親切と思われる。

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