松山大学(学生懸賞論文集)第39号
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学生懸賞論文集第39号48論  題:サテライトオフィスの活用がもたらす地域の可能性     -参入数増加の重要性-審査員1論  評:A:論文の形式 1.構成力 本稿では、対象とする問題は何かを簡潔に説明し、その問題に対して、どのような手法により、どう問題を解いたのか、具体的に書かれており、当該論文の構成力はとても優れている。 2.文章表現力 本文中に統計学の講義のような記述があるが、本稿は論文にあたるので不要である。また、図表4-5などの文字が全て太文字となっており、本文ではそのような記載は不要である。 3.準拠性 分析に用いた指標はすべて、平均値とSDをセットにして表などに記述しておく必要がある(記述統計量)。回帰分析の結果だけで平均値などのデータがどこにも掲載されていないと、読者はその結果を解釈することが困難となる。B:論文の内容 1.テーマの設定 コロナ禍という、われわれがいまだかつて経験したことのない事態が可視化され始めた時期に、質的・量的調査をいち早く遂行している。著者のup-to-dateな問題を捉えようとする感性と行動力に、おおいに敬意を表したい。 2.論証内容 論文構成をなす、序論、本論、結論のうち、結論がなく、政策提案のみ<講 評>

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