松山大学(学生懸賞論文集)第39号
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地域再生プラットフォーム-制度設計と政策立案-81論  題:地域再生プラットフォーム-制度設計と政策立案-審査員1論  評:A:論文の形式 1.構成力 全体の構成は十分に整理されている。ただし、詳細は後述するが、Ⅲの現状分析・提言の部分がⅠ及びⅡで提示された論点・研究目的の論証として十分機能しているかという点にやや疑問が残る。 2.文章表現力 十分な水準にあり、若干の誤字脱字を除けば問題はない。特に先行研究を整理し論点を明確化する過程は多くの情報があるにもかかわらず分かりやすく整理されている。 3.準拠性 大きな問題はないが、Ⅰの現状確認や諸政策の説明に関してはもう少し根拠資料を提示した方が丁寧かと思う。B:論文の内容 1.テーマの設定 現代の資本主義認識としてプラットフォーム資本主義の議論から出発し、プラットフォームという観点から地域再生の方法を論じるという問題設定・着眼点に一定の新規性と独自性が存在する。 2.論証内容 本論文の基本的な論理構成は、現状や先行研究を整理した上で大洲市豊茂地区において具体的に運用する地域再生プラットフォームの設計を検討するというものである。ただし、先行研究において地域再生プラットフォームの理想像や具体的な形が明示されていないために、具体的な制度設計のための議論の中に「地域再生プラットフォームの理想像」を整理す<講 評>

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