松山大学(学生懸賞論文集)第39号
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週5日40時間勤務はもう古い?副業時代の働き方91たように、働き方の価値観も変わったのではないかと我々は考えた。以下、パーソル総合研究所の「第二回 副業の実態・意識に関する定量調査 調査結果」(2021)を紹介する。 2021年の8月に行われた調査では、コロナ以前と比べて、データが大幅に変化していた。まず、2021年副業を実施している正社員の割合は9.3%で、2017年の2.2%(図3)から7.1ポイント上昇した。 以下図5,6は「副業を行っていない正社員の副業意向」と「正社員の年収別副業実施状況」を年収別で見たグラフである。 まず、図5「副業を行っていない正社員の副業意向」では、どの年収においてもコロナ以前より大幅に意向者が増えている。副業意向者の全体平均は約36.6%だった。これは2017年の6.5%(図2)から30.1ポイントの上昇になった。 また、年収別に見ると、低所得者ほど値が高い傾向にある。これは、低所得者ほど今の年収に満足できていないからであろう。また、新型コロナウイルス流行の影響により、本業だけから収入をえることへの不安感が高まっているとも推察できる。 次に、図6「正社員の年収別副業実施状況」のグラフで特徴的なのは、年収1500-2000万円未満で18.8%、年収2000万円以上では33.5%と、高所得層で急図5.副業を行っていない正社員の副業意向

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