3 県立広島大学 大学院 経営管理研究科 2018年 平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査 10ページ図1-2 自然災害への恐怖(西日本豪雨災害後)3(図1-1、図1-2:『平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査』県立広島大学大学院経営管理研究科を元に作成) 平成30年7月豪雨の避難意識と行動に関する調査 平成30年7月に発生した豪雨災害を受けて、全問で回答した怖さは変化したか 県立広島大学大学院による調査では、西日本豪雨災害前に大雨による災害が怖いと感じている人は、全体のおよそ3割であった。土砂による災害も同様であったが、災害後には全体のおよそ6割が大雨や土砂による災害を怖いと感じていることが分かる。また、気象庁では、全国の1時間降水量が50㎜以上(非常に激しい雨)の年間発生回数は10年間で27.5回の増加があるとし、大雨による災害が身近になってきたといえる。 日本各地の地名は、その地域の自然環境に基づいて付けられた名前が多いため、災害や水害が起こりやすい地域には何らかの形で地名に災害を連想させる漢字が含まれていることが多い。災害に対する意識が高まる中で災害の起こりにくい地域に住みたいと考える人は多いと予想される。そこで、災害が起こりやすいところを避けることで土地の需要減少や地価下落につながるのか、という疑問が浮上した。しかし、その土地に住みたいと思う人の数と地名の関連性についての研究はほとんど行われていない。 そこで本研究では、実際に集計、分析を行い、人々の「住みたい欲」が、災学生懸賞論文集第40号4
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