8 美里町(2020)「令和元年度 彩の国いち押しの取り組み事例発表会」(https://www.pref.saitama.9 全国知事会(2019)「インセンティブを活用した健康づくりの取組」(http://www.nga.gr.jp/10 全国知事会(2019)「第9回持続可能な社会保障制度の構築に向けた会議」(健康づくり分野関連ワーキングチームによるプレゼン資料)(http://www.nga.gr.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/2/05_purezen%200603%209kai.pdf、閲覧日2021年10月6日)出所:日本健康会議データポータルHP:「宣言1達成状況」(http://kenkokaigi-data.jp/datamap/#/year-2020/manifesto-1/、閲覧日2021年10月6日)をもとに筆者作成。lg.jp/documents/168632/04_misato.pdf、閲覧日2021年10月6日)ikkrwebBrowse/material/files/group/2/02_insenntibuhureusyu.pdf、閲覧日 2021年10月6日) しかし、健康ポイント事業が全国的に拡がりを見せている一方で、各自治体の取り組み事例を調査したところ、健康ポイント事業へ参加することで得られる健康への効果については検証されていないことが分かった。その原因として、健康ポイント事業に参加しても、すぐに健康への効果が測れるとは限らないこと、健康への効果は目に見えるものでないことなどが考えられる。実際に健康ポイント事業に取り組んだ自治体の報告書等を見ると、埼玉県美里町のミムリン健幸ポイント事業では事業の実施結果に対する効果検証及び医療費抑制の効果分析8、大阪府の大阪府健康づくり支援プラットフォーム整備等事業では医療費適正化・健康寿命の延伸への効果検証9、静岡県のしずおか健康マイレージ事業ではインセンティブ事業の健康受診率向上等への効果の適切な評価10が健康ポイントの課題として挙げられていた。以上のことから、健康ポイント事業を行うことで得られる効果が実際に分からないことが問題視されており、事業を行う意義が明確になっていないと考える。健康ポイント事業がもたらす健幸まちづくりの可能性-成果につながる要因の分析-33図表2-3 健康ポイント事業を推進する自治体数の推移;2016~2020年
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