注:数値は、小数点以下を四捨五入したもの。出所:松山市(2021年9月20日~9月24日)、伊予市(2021年11月7日~11月8日)で実施した住民への街頭アンケート、webアンケートの回答をもとに筆者作成。自治体側:YS = Fi + Fa + Fhs ⑴ YS :参加者の歩数 Fi :公共交通インフラの整備健康ポイント事業がもたらす健幸まちづくりの可能性-成果につながる要因の分析-39図表4-2 アンケート回答住民(松山市、伊予市)の年代内訳4.2 目的変数と説明変数の設定 これまで触れたように、本論文では、健康ポイント事業の効果を測る指標として参加者の「歩数」に着目する。項目の設定にあたって、近年、健幸なまちづくりにむけた取り組みとして注目されている「健幸都市(スマートウェルネスシティ)」の考え方やその特徴としてあげられる三つの観点である、公共交通インフラの整備、健康増進インセンティブによる住民の行動変容促進、ヘルスリテラシーとソーシャルキャピタルの醸成に分ける。 次に、重回帰分析をおこなうにあたって必要となる目的変数について検討する。本論文では、健康ポイント事業の効果を測る指標として、自治体側は参加者の歩数を、住民側は歩行意欲を設定した。算出のための数式は以下の⑴、⑵式の通りである。
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