出所:松山市(2021年9月20日から9月24日)と伊予市(2021年11月7日と11月8日)の街頭とwebで実施した住民アンケート調査の結果より筆者作成。5.2 定量分析:重回帰分析 以下では、住民側と自治体側のアンケート調査の結果を基にした分析結果について検討する。変数データの標準化を行い、重回帰分析を行った。 健康ポイント事業における参加者の歩数を増加させる要因として設定した9つの項目の中で、どの項目が最も歩数・歩行意欲に強い影響を与えているのかをステップワイズ法を用いて絞り込んだ。その結果、自治体側は「公共施設や道路」「ウォーキングマップ」「ヘルスリテラシー」「住民同士のコミュニティ」の組み合わせになり、住民側では「スポット」「公共施設や道路」「生活利便施設」「広報」「ウォーキングマップ」「ヘルスリテラシー」「緑のコミュニティ空間」の組み合わせとなった。これをもとに、どの項目がどれくらい歩数・歩行意欲に影響するのかを重回帰分析を用いて検証をおこなった。 重回帰分析結果は、図表5-3と図表5-4のとおりである。なお、図表については自治体側と住民側に分け、見やすいように調整している。健康ポイント事業がもたらす健幸まちづくりの可能性-成果につながる要因の分析-スポット公共施設や道路生活利便施設景品広報ウォーキングマップヘルスリテラシー住民同士のコミュニティ緑のコミュニティ空間平 均3.1101.8892.9363.0522.9183.4942.8482.2552.5標準偏差0.8921.0530.8630.9350.8450.6860.8760.9661.01443図表5-2 住民側の基本統計量
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