学生懸賞論文集 第40号
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  まず、図表5-3(自治体側の結果)から確認しよう。公共施設や道路ウォーキングマップヘルスリテラシー住民同士のコミュニティ 図表5-3の4つの項目(ウォーキングマップ、公共施設や道路、ヘルスリテラシー、住民同士のコミュニティ)の係数の有意確率を表すP-値をみてみよう。一般的に、P-値が5%(0.05)を下回っていると、その項目は成果の変数に対して「関係性がある」という判断になる。図表5-3の「ウォーキングマップ」、「公共施設や道路」、「ヘルスリテラシー」のP-値は0.05を上回っているため、成果に対して「関係性がある」とはいえず、成果に対する影響力が大きい要素ではないとして、まず排除される。 また、図表5-3の係数を確認すると、図表5-3の「住民同士のコミュニティ」の係数は0.489とプラスの影響を与えており、P-値は5%水準を満たしている。この結果より、「住民同士のコミュニティ」が最も歩数を増加させる要因であるということが分かった。学生懸賞論文集第40号歩数係 数-0.2320.262-0.159 0.489*P-値0.1800.0680.3040.005*:P<0.01       44図表5-3 回帰統計結果の表①:自治体

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