次に、図表5-4(住民側の結果)は以下のとおり解釈できる。スポット公共施設や道路生活利便施設ウォーキングマップヘルスリテラシー緑のコミュニティ空間 図表5-4の7つの項目(スポット、公共施設や道路、生活利便施設、広報、ウォーキングマップ、ヘルスリテラシー、緑のコミュニティ空間)の係数の有意確率を表すP-値をみてみよう。図表5-4の「ヘルスリテラシー」、「公共施設や道路」、「生活利便施設」のP-値は0.05を上回っているため、成果に対して「関係性がある」とはいえず、成果に対する影響力が大きい要素ではないとして排除される。 また、図表5-4の係数を確認する。図表5-4の「関係性がある」といえる項目である「スポット」、「広報」、「ウォーキングマップ」、「緑のコミュニティ空間」は成果に対してプラスの影響を与えているという結果になるが、その中でも最も数値が大きい項目は「広報」であることが分かった。この結果、5%水準を満たし、且つ成果に最も大きく影響を与える「広報」が、最も歩行意欲を増加させる要因であるということが分かった。 分析の結果、自治体側では「住民同士のコミュニティ」が、住民側では「広報」が、住民の歩数、または、歩行意欲を促進させる要因であるということが健康ポイント事業がもたらす健幸まちづくりの可能性-成果につながる要因の分析-歩行意欲係 数0.2085-0.16230.09130.2096*0.1862-0.10730.1915広報P-値0.0120.0570.2060.0060.0180.1880.029*:P<0.01 45図表5-4 回帰統計結果の表②:住民側
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