学生懸賞論文集第41号
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■総務省(■■■■b)■ページ。■愛媛県HP:えひめの地域おこし協力隊&募集情報。年の県内の隊員数は■名であったが、■■■■年■月時点では■■■名の隊員が活躍している■。外部人材(よそ者)である地域おこし協力隊は、地方における人材不足を補うだけでなく、地域に対して様々な「正」の効果をもたらす。地域づくりにおける「よそ者」を論考する敷田(■■■■)によると、「よそ者」とは同じ地域や空間内部にいる「関係者ではない異質な存在」と定義されている。協力隊は、「同じ地域にいる行政でも一住民でもない異質な存在」という点で、「よそ者」に分類できる。敷田によれば「よそ者」は地域に対して、①地域の再発見効果、②よそ者による「誇りの涵養効果」、③知識移転効果、④地域の変容を促進する効果、⑤地域とのしがらみのない立場からの解決案の提案の■つの効果をもたらすとされている。①「地域の再発見効果」とは、地域住民が日常生活の中で地域が持つ資源の存在や価値に慣れてしまって気づいていない部分をよそ者が再発見し、地域住民に再認識させる効果である。②「誇りの涵養効果」とは、よそ者が持つ外部の視点によって地域住民が有する資源や価値が評価され、それによって地域住民自らが地域のすばらしさを認識する効果である。このように、よそ者が地域の持つ価値を評価するには一定時間地域に関わる必要があるため、短時間しか滞在しない観光では難しいとされている。③「知識移転効果」とは、よそ者がもつ知識や技術によって、地域づくりにおいて地域住民が不足しているものを補う効果である。④「変容促進効果」とは、よそ者が持つ異質性は地域側に「驚き」や「気づき」をもたらし、それが地域の変容につながる効果である。⑤「地域のしがらみのない立場からの解決案」とは、よそ者は地域が持つしがらみに関わらずに済むため、優れた解決策を地域住民に提案できる効果である。宮本(■■■■)においても、地域に対して上記のような「正」の効果をもたらす「よそ者」の存在は、「内発的発展」を行う上で重要であると述べられてい「地域おこし協力隊」の課題と今後の支援の展望−愛媛県の活用事例を基にして−⑵「よそ者」としての地域おこし協力隊5

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