学生懸賞論文集第41号
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この度■■■■年度松山大学学生懸賞論文集を刊行いたします。学生懸賞論文の目的は、『松山大学の学生(大学院生を除く。)及び松山短期大学の学生に論文執筆の機会を提供し、もって、学生の研究意欲の向上を図ることを目的とする。』と定めており、本学学生の研究への意欲や探究心を刺激すると同時に、本学の研究教育成果を広く社会に公表・還元する制度であります。この学生懸賞論文の制度は、■■■■年に始まったとても歴史のある制度で、今年度で■■回目となります。本年度は新型コロナウイルス感染症の感染予防対策を講じながら、通学を前提とした対面授業を全面的に実施する方針で進めて参りました。実際に顔を合わせた議論を積極的に行い、昨年度よりも学生の研究活動が活発に実施できたことと思います。学生懸賞論文の一次審査は執筆要領に従って書かれているかどうか、形式的な側面について審査します。一昨年度から教育的観点からこの一次審査の結果を応募者に伝達し、適切な修正を求めることとしました。二次審査においては、当該論文の内容に近い研究をしている教員二名が匿名で厳正な審査を行います。このような厳しい審査を通過した二■の論文が本論集に掲載されております。いずれも現代社会が抱える課題を反映した興味深いテーマが取り上げられています。本年度は金賞の選出はなかったものの、銀賞・銅賞それぞれ一■が選ばれました。銀賞は、経済学部の井元崇太さんの論文「「地域おこし協力隊」の課題と今後の支援の展望−愛媛県の活用事例を基にして−」です。この論文では、「地域づくり」を担える人材として近年各地で活用されている「地域おこし協力隊」について、実際に隊員が活動していくうえで様々な課題があることを問題提起し、「自治体からの支援・関係性」に焦点を当てて分析したものです。続いて、銅賞は、経済学部の林江里花さん(他■名)の論文「STOP温暖化!〜「SDGs未来都市認定」は地球を救えるのか〜」です。この論文では、SDGs■■の目標の一つに注目し、都道府県の各種の取り組みが、その地域における産業の温室効果ガスの排出量削減に寄与するという先行研究に基づきなが松山大学総合研究所所長中溝晃介2023(令和5)年度学生懸賞論文集の発刊にあたって

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