24審査員■論評A:論文の形式後にシャノンエントロピーを導入していますが、熱力学的エントロピーと統計力学的エントロピーに立脚しなくてもシャノンエントロピーを導入することが可能なことは、本論文の記述からも分かります。もし記述するのであれば、もう少し丁寧な説明を心掛けることが必要だと考えます。それよりも、学部学生の論文としては、■章後半の微分フィルタによる画素値の処理を数式で記述して説明することが望まれます。C:総括本研究は、カラー画像エントロピーと差分エントロピーを用いた画像認識モデルの効率的生成や予測精度向上を模索した有意義なテーマです。研究の遂行方法や結果の分析、考察なども専門的な水準で行われています。有効性が期待される差分エントロピーの利用については、その測定方法に様々な改良の余地があると考えられます。また、トリム学習で除かれる高エントロピー画像の最適な閾値を評価する方法についても今後の重要な研究課題になり得ます。出版済みの■編の論文の研究課程を経て執筆されたものであり、研究課題として今後の展開も期待できるため、学生論文として高い水準であると判断されます。■.構成力(論文として章節等の体系化)■標準的な学術論文の構成に準拠しており、理解しやすい。■論文誌に投稿する際、エントロピーの記述(一般に知られた内容の説明;初学者向け?)が長め(p■下部からp■までの■.■■ページ程度)の印象があるため、簡略化を考慮してもよい。■.文章表現力(論述の明確さ、漢字・用語の妥当性)■論説文としての記述の明確さ、論理の流れが優れており、学術論文の域学生懸賞論文集第■■号
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