47この推定結果より、危険回避度が低いほど課金してしまう点は共通しているが、対数所得Bは、子供がいる人の場合有意でないことが分かった。つまり、子供がいない人は■カ月に自由に使えるお金が多い人ほど課金する傾向にあるが、子供がいる人は■カ月に自由に使えるお金が多くても課金行動には影響しないのである。子供がいる人は、自分のお小遣いをゲーム課金よりも自分の子供のために使うため、このような結果になったのではないかと考えられる。この節では、課金行動が喫煙、睡眠、食事といった日常生活に影響を与えているのかどうかについて検証を行う。まず、課金行動と喫煙に関係性があるかを検証するため、喫煙を被説明変数に設定し、課金ダミー、ゲームダミーの■つを説明変数に設定した順序プロビットモデル(モデルA)を推定する。そして、モデルAの説明変数は変えず、被説明変数を睡眠に置き換えたものをモデルB、■カ月の食費に置き換えたものをモデルCとし、これらを推定した結果が表■−■である。また、これら■つのモデルの説明変数をダミーではなくオーダーで作成し(モデルA−A・B−A・C−A)、推定した結果が表■−■である。■つの推定結果より、モデルAでは、ゲームダミーは有意ではないが、課金ダミーは■■%の有意水準で正の影響を与え、モデルA−Aは課金額が■%の有意水準、ゲームプレイ時間が■■%水準で正の影響を与えている。つまり、課金したことがあるとヘビースモーカーになりやすく、■カ月の課金額が高いほどその傾向は強くなる。また、ゲームに熱中しすぎて長時間遊んでしまう人にも被説明変数説明変数課金ダミーゲームダミーあなたも要注意?スマホゲームに課金する人ってどんな人?モデルAモデルB喫煙■.■■■*(■.■■■)(■.■■■)−■.■■■■.■■■(■.■■■)(−■.■■■)モデルC睡眠■.■■■食費(■カ月)■.■■■**(■.■■■)−■.■■■**(−■.■■■)■−■.課金行動の日常生活への影響表■−■.推定結果(モデルA・B・C)
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