海外留学ガイドブック2021-2022
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 安全管理は、情報を共有、交換できる友人や世話人を見つけることが第一の方法です。一人で悩まず、留学(語学研修)先大学の国際センターのスタッフやアドバイザーに何でも相談してください。また、人との付き合いの中で情報収集に努めると共に、異常や問題が起こった時にはすぐに相談してください。また、緊急の場合は松山大学国際センター課へ連絡をしてください。 日本人や日本語を話せる人が住んでいたり、地域によっては日本語の新聞が発行されていたりするところもあります。留学先では所在を常に明確にし、在外公館(大使館、領事館)の連絡先や助けを求めやすい日本人会や日本企業の現地支店等も確認しておくと、緊急の際には、援助を依頼することができます。 万が一、強盗等に遭った時は絶対に抵抗してはいけません。相手は興奮している場合もあり不用意な行動は大変危険です。 海外犯罪者から見た日本人の印象は、金持ち(現金を携行している)、警戒心が欠けている、現地の言語が下手、性格がおとなしい、被害に遭っても反撃をしない等のことから、狙われやすい対象であるといわれています。危険地帯には立ち入らない、夜道を一人では歩かない、現金を多く持ち歩かない、現金を人前で見せない等、危険を回避するよう常に心掛けましょう。 事件が起こってからでは遅すぎます。 本学では、全てのプログラムの参加者に留学前の健康診断を義務付けています。本学で4月に行われる「定期健康診断」は勿論のこと、追加項目(心電図、血圧、血液検査等)を受診することも義務付けています。それらの結果をもとに、学医に留学の可否について総合的に判断してもらうメディカル・チェックを行います。普段から健康には留意して、栄養バランスの取れた食事、適度なスポーツ等、規則正しい生活を心掛けてください。 留学前からの既往症がある場合は、研修参加申請時に提出する問診表にて必ず申告してください。 留学先によっては医療情報や病状の意思疎通が不明確な患者については、誤診の際の損害賠償が厳しい等の理由で、医師が適切な医療を行ってくれない場合があります。既往症があり治療や経過観察をしている場合は、主治医に相談のうえ、その病気や治療法に関する「英文診断書」を依頼して持参しましょう。(留学先の言語、または英語で書くことが望ましいですが、日本語のものでも役に立ちます。) また、医療機関が見つからない場合に備えて、常備薬を多めに持参するようにしましょう。ただし、海外へ大量の医薬品を持ち出すときは、出入国時(検疫)等で問題が起こらないように必ず医師の「英文薬剤証明書」が必要です。世界各国で薬の取締りに関する厳格な法律があります。 海外で歯が痛むと、予約が直ぐに取れなかったり、高額な治療費を請求されることもありますので、留学2ヶ月前までには歯科検診を受診し、必要な治療を終わらせるようにしましょう。27信頼できる相談相手を見つける「もしもの時」の対応について事前の健康診断について現地の医療事情について日本旅行医学会 http://www.jstm.gr.jp/

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