海外留学ガイドブック2021-2022
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海外渡航は、事前の下調べと入念な準この研修に参加される方に是非ともお万全な準備と、不測の事態でも対応で▲100年以上の歴史がある ヤンゴン総合病院の外観きる柔軟さ、そして、何事もポジティブに捉えて楽しむこと、この3つの重要性を研修を終えた今となって強く実感しています。私は英語チームのリーダーをしていましたが、「せっかく行くのだから最上の学びを作りたい!」という気持ちばかりが先行して、内容の難しい指導案を作っていました。しかし、チームメイトや同行する職員の方から、「子どもたちが楽しく学べる内容にするために、まずは私たちが楽しまないと」とアドバイスをもらいました。そこからチームで何度も話し合い、構想の練り直しを重ねたことが、結果的には子どもたちも自分たちも満足する授業ができたことにつながったのではないかと考えています。「どうすれば相手も自分も楽しめるか」ということを考えたうえで、用意を周到にすること。そうすれば、本番で予定変更を余儀なくされることがあっても、焦らず様々な選択肢から柔軟に対応することができます。この研修から得た学びを、これからの人生においても役立てていきたいと思います。勧めしたいことは、事前に研修の到達点を立てておくということです。小学校で授業をすることが本プログラムの目的なので、勿論それを目標に掲げても良いのですが、それよりも「この研修を通してどうなりたいか」に焦点を当てて目標を立てておいたほうが良いと思います。ミャンマー研修は、実際の研修期間に対して準備にかける時間が非常に長いです。予め個人的な目標を設定しておくことで、私のように準備段階で壁にぶち当たったときに目標がモチベーションへと変わって、乗り越えることができるようになります。また、研修を終えてから「○○すればよかった…」という後悔を生まないためにも、目標はあったほうがいいです。また、安全面の理由から研修中は複数人で行動することを強くお勧めします。一人でいても大丈夫だという、日本にいるのと同じ感覚のまま渡航するのは極めて危険です。原則複数人での移動を心掛け、もしもの事態にはどうするのかを事前に話し合っておくと安心です。備がものを言います。例えば、たびレジに登録して渡航先の情報を常に得られるようにしておくと安心です。外貨については、いつどこで換金できるか、国内で予め換金しておく必要があるか、またカードが使えるかどうかも調べておくと良いかもしれません。ちなみにミャンマーの通貨はチャットですが、現地では日本円から直接換金できる場所がほとんどないということで、私は出国前に予め米ドルに換金しておき、現地の空港でチャットに換えてもらいました。また、多くの人がWi-Fi環境に関して心配していると思われますが、これについては人それぞれだと思います。私たちが宿泊するホテルはWi-Fiが使えるときいていたので、私はポケットWi-Fiも借りず、SIMカードも購入せず渡航しました。研修中は特に問題はありませんでしたが、もしも不測の事態などでホテル外で携帯を使わざるを得ない場合が起きていたかもしれないと思うと、いつでもネットが使える状態にしておくほうが無難かもしれません。思い出スナップ▲ヤンゴン外大の学生たちと ーシュエダゴンパゴダー▲低学年クラスのみんなと ー愛の家小学校ー▲職業訓練校の生徒さんと▲ヤンゴン郊外の眺め69相手を楽しませるには、まずは自分から。事前に目標を決めて参加するとよい。渡航前に現地の情報収集をしっかりしよう。得たもの・学んだもの後輩へのアドバイス!もう一言!Union of Myanmar

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