Creation-158号
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大学生活でしかできない体験をしたい 香川県出身の福永さんは、松山に親戚がいることから、幼い頃よりしばしば松山を訪ねていた。「お陰で松山という土地に馴染みがあったこと、高校の先生や先輩から『松山大学はのびのびとした雰囲気で、充実した学生生活が送れる』と勧められたことから松山大学への進学を決意。経営やマーケティング、流通に漠然とした興味があったので経営学部を選びました」と入学の経緯を振り返る。一年次には溝上ゼミの合宿に参加し、ゼミ生同士はもちろん、先生とも親しく話すようになり、自ずと二年次には溝上ゼミの履修を希望。「試験前に質問に行った時など、お忙しい時間を割いて対応して下さる溝上先生にぜひ教えてもらいたいと思ったのが動機。また様々な活動をすることも聞いており、『大学生活でしかできない体験をしたい』という思いも強かったですね」と福永さん。希望通りに溝上ゼミに入ることができたことで、大学生活もいっそう楽しいものになったと話す。 そんな福永さんが松大生になって良かったと感じるのは、たくさんの人と触れ合った時。実は部活では應援團チアリーダー部に所属し、チアリーダーとして活躍しているほか、サークルは球技同好会に所属。大学生活を謳歌している。「大学に入った目的の第一は、様々なことを学び、知識を増やすこと。そこの軸はぶらさないようにしていますが、一方で、せっかくこの場にいるのだから人間関係もどんどん広げていきたい。先輩や同級生だけではなく、ゼミで接した商店街の方々や企業の社長さんなど、たくさんの方と出会い、コミュニケーションをする中で自分の人間性を高めていければ」。その言葉からは、彼女の大学生活が非常に充実したものであることが感じられた。たくさんの出会いで見えて来た自分の将来像 二年次を迎え、そろそろ卒業後の進路についても考えなくてはいけない時期を迎えている福永さん。「私は人と関わったり、お話ししたりすることが大好き。そうした嗜好に合った職業に就きたいと思っていますが、じゃあそれが何なのかがまだ分かりません。ですから今は自分がなりたい職業を模索中です。できるだけ早く、自分の目指す道を見つけたい。目標を決めるのが目標、といったところでしょうか」と笑う。将来の目標を決めるにあたっては、ゼミでの出会いが非常に参考になるという。溝上ゼミでは、商店街の方や企業経営者の方、OBやOGなど社会で活躍する人と出会い、じっくりと話せる機会が充分にある。その中から、自分の興味にある分野を絞り込んでいくことができるのだ。 目下、土曜夜市の準備に奔走している福永さん。「商店街の方との打ち合わせは非常に緊張しました。また、かき氷を入れるカップやストローがいくらなのか、シロップの量だってちゃんと考えないとひとつの会社として成り立たちません。サークルの模擬店などでは丼勘定になってしまう部分も一つずつ詰めていくんです。普段、私が利用しているカフェや雑貨屋さん、ブティックなどもこうした計算の上に成り立っているんだと、改めて気づかされました。また企業の社長さんと言えども、決して雲の上の人ではなく、私たちもしっかりとしたビジョンを持ち、それに向けて努力を行えば社会に有用な人材になることができるのだということが分かりました」。 福永さんは溝上ゼミで得た様々な経験により、大学で学んでいることを社会に出てからどのように活かすべきかという「実学」の観念を認識することができたようだ。大学は私と社会との関わり方を改めて教えてくれた場所今しかできな体験で人間的に大きく成長したい。経営学部経営学科2年次生福永 悠紀さん溝上ゼミでは経営を実践するために「土曜夜市」に出店。企画立案・運営はもちろん、最後には株主総会も行い利益処分も学生自身が実施する。「教える」と「学ぶ」三実主義は今

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