Creation-158号
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全く予想していなかった新しい世界との出会い 学生時代から起業し、企業のHP制作や運営に携わっていた平岡さん。現在は株式会社ラフスタイルの副社長兼、「エヒメとわたしを、もっと笑顔に」をコンセプトにした地域密着型のコミュニティサイトの制作・運営責任者として忙しい日々を送っている。大学入学時から「社会に出たらバリバリ働いて、何か大きなことをしてやろう」と意欲に燃え、税理士や会計士の資格取得なども視野に入れて経営学科を選んだが、実際に進んだ道は全く違うIT系。「いざ資格を取ろうとして、自分は数字が苦手なことに気付いてしまいました(苦笑)。IT業界に進むきっかけになったのは大学のゼミです。まだ一般に普及していなかったインターネットを使った授業で、自分でも知らなかったコンピュータ系の適性を知り、お互いに競争しながら成長しあえる親友兼ライバルに出会えたことが、今の自分を作っています」互いに切磋琢磨しながらスキルアップしていき、2年生のときには同じゼミ生を中心とした仲間たちと「AKURI」という会社を立ち上げ、大手企業のHP制作・運営を一手に任されるほどに成長していた。人数分+αの力を生み出せるのが「チーム」 そんな彼の卒業後の進路は当然IT関係を希望。マルチメディア部門を抱える某企業に入社し、いよいよ第一線で活躍しようとしたその時訪れた最初の挫折。「人間関係の軋轢でした。でも今思えば自分も傲慢だったのかもしれませんね。オレは学生時代にこれだけの仕事をやってきたんだ、という思い上がりがあったんだと思います。結局会社にいることが苦痛になり、退職してしまいました。フリーでやれると思ったものの、実際には仕事はないし借金も増えていく、家にこもってしまって、それこそ愛犬とだけしか話ができなくなるまで自信喪失して…。この頃がドン底だった気がします」しかし不眠不休でがむしゃらに働きながら少しずつ実績を重ね、信頼のおける仲間との出会いを経て、ついに2005年5月株式会社ラフスタイルを立ち上げることに。「一人では何もできない、自分の成長がない。社会に影響を与えるような仕事をするには、チームが必要なんだと痛感しました。これからは地域発信に特化した日本初のサイト運営で、松山のみんなを活性化し面白くすることが目標です」と熱く語ってくれた。松大な人ゼミの授業を通して今まで自分でも知らなかった適性を発見しました素晴らしい仲間たちとの出会えた学生時代が今の自分の基礎を作っています株式会社ラフスタイル取締役副社長ラフスタイル事業部リーダー平岡 広章さん(2001年3月 経営学部 経営学科卒)後輩へのアドバイス案外「自分の適性」って解らないものです。僕の場合は天職を見つけたきっかけがゼミでした。だからチャンスがあれば何にでも踏み込んでみて欲しい。経験してみて初めて「あ、自分ってこんなのにも向いているんだ」と解ることがあります。社会に出たら辛いことがたくさんあるけれど、好きなことならきっと乗り切れるはずですから。歴史旅行研究会に所属し、年に3~4回は旅行に出かけていた高校から一緒に進学した友人たちとキャンプ親友兼ライバル、そして仕事仲間でもある友人と深夜に夜食Time胸に熱い野心を秘めて、4年間を共にする仲間と一緒に

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