Creation-160号
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海外語学研修報告人文学部英語英米文学科4年次生研修期間・・・・・・2008年3月~2008年12月研 修 地・・・・・・イギリス・カンタベリー研修機関・・・・・・Canterbury Christ Church University2008年度長期海外研修講座(イギリス) 昨年の今頃、TOEFLの結果を見て大変悩んだのを思い出します。4年次生で9ヶ月間の留学…私にとって大きな挑戦となるのは間違いなく、大げさかもしれませんが、今後の人生を左右しかねない決断をしなければなりませんでした。しかし、あの時自分が下した決断に後悔の念は全くありません。 現在、私はCanterbury Christ Church University付属の語学学校に通っています。なので、大学の施設、図書館やコンピューター室などは自由に使うことができます。授業はというと、午前中は教科書に沿った授業をし、午後は週6時間を上限に自分の興味のあるものを選択します。例えば、Business English、Film Studyなど。 クラスメートはドイツ人、フランス人、ルーマニア人、中国人、サウジアラビア人など、とても国際色豊かです。日本では滅多に出会うことのない東欧出身の人やキプロス共和国出身の人と話すのは、お互いについて知らないことが多く大変興味深いです。日本は世界的にも有名で、みんな日本についてよく知っていますが、中国と混同して誤解している人も多いです。また、日本の文化(特にマンガやアニメ)に興味があり、私より日本について詳しい人たちもいて、もっと日本について勉強しなければ、と反省することもしばしばです。 次に、我が街カンタベリーについてですが、個人的に生活するにはとても便利のいい街だと思います。世界遺産のカンタベリー大聖堂があるため観光客が多く、混雑することがありますが、High Streetに行けば何でもあり、治安も大変良いです。しかし、大きな街ではないので、1週間もすれば時間を持て余してしまうかもしれません。そんな時は、電車で1時間半かけてロンドンに行くことをお勧めします。ロンドンには美術館、博物館が数多くあり、何回訪れても飽きることがありません。 イギリス留学の利点のひとつに他のヨーロッパ諸国への接続の利便性が挙げられます。7月後半から約1ヵ月半の夏休み期間に、私は友人と3人で念願のスペイン・イタリア旅行をしました。スペインのバルセロナではガウディのサグラダ・ファミリアの壮大さに、イタリアのベネチアでは運河の美しさに、同じくイタリアのローマでは『コロッセオ』『最後の審判』など歴史の教科書でしか見たことのない貴重なものたちに感激しました。この旅行中には大小問わずトラブルはありましたが、いろんな意味で勉強になった旅行でした。 最後に、イギリスで出会った人たちはかけがえのない財産です。違う文化や歴史を背景に育ってきた人々と考えを分かち合うことは視野を広げてくれ、本当に私の人生を豊かにしてくれます。そして何よりもまた、この留学を応援してくれた家族、空港まで見送りに来てくれた松山に居る友人たち、ほとんど就職活動ができない私を支えてくださった当時キャリアセンター課だった高橋さん、留学の何から何までお世話をしていただいた国際センター課の中村さん、そして、同じ松山大学の長期語学研修制度で一緒に留学している矢野さんに心から感謝しています。松大な人

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