Creation-163号
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 自分にとって初めての海外経験だった今回の留学。地理的には遠くても日本に一番〝近い〞外国だし、英語なら6年間勉強しているから、初めて海外に行くならアメリカかな…と。松大がこの研修を行うのは今回が初めてで、過去の参加者の情報が無かったので少し不安でしたが、それ以上にとても楽しみでした。 研修先のSIT Graduate Instituteは、世界中から人を集めて世界で活躍できる人を育成するという大学院大学。ボストンの近く、バーモント州のブラトルボロという街にあります。日本からは飛行機で12時間程度。松山↓羽田↓成田↓デトロイト↓ハートフォードと飛行機を乗り継ぎ、そこからは車での移動。やっと着いたブラトルボロの印象は「山やな…」。高い山に囲まれ、緑がとてもきれいな坂の街で、すごくいい環境だと感じました。 短期研修ということもあり、3日目から帰る間際までぎっちり授業で、座学とアクティビティ(課外授業)が毎日行われました。座学で日本と違うと感じたのは、まず教室には小さなサイドテーブル付きのイス以外に机がなく、字を書くことがほとんどない会話中心の授業だということ。字を書くときはロール状に巻かれた大きな紙を必要なだけ切り取り、床に広げて会話を書き、その紙を壁に貼って2〜3人で練習して発表します。自分たちのクラスは基本的に松大生のみで、リラックスできる環境でしたが、授業以外では他の国からの留学生とバスケを一緒にしたりと多国籍な交流もできました。 アクティビティではブルーベリー摘みやチーズ工場の見学、ボストン観光など忘れられない経験がたくさんあります。座学では解らない単語が出てきたら辞書で調べながらの授業でしたが、アクティビティの時は話す・聞くことに集中し、解らない単語は飛ばしながら会話することを【松大な人3】2009年度短期英語研修講座心がけていました。特に、ヒントに沿って目標物を探しながら街中を巡る「スキャベンジャーハント」というアクティビティでは、道に迷っていると「どうしたの?」と街の人が話しかけてくれました。最初は「話しかけづらい」という壁があったのですが、気さくで親切な人が多く、SITの学生だと言うとゆっくり話してくれたので会話にもすぐ慣れることができました。「話す」という意識が、ここで大きく変わったと思います。 一番楽しかったのは、一日だけの体験でしたが、ホームステイでした。座学や他のアクティビティではどうしても一緒に行った松大生と日本語で会話をしてしまいますが、ホームステイでは(日本人が)自分しかいないので、どう言えば伝わるか、伝わらない時は他のどんな言い回しを使うか、必死で考えました。ホストファミリーもいい人たちで、楽しく過ごせた上にとても勉強になりました。 今回の研修で貴重な経験をさせていただいたのですが、まだまだ足りないというのが正直な気持ち。3週間で文化に触れることはできましたが、英語力を本当に自分のモノにするにはもっと時間をかけたい。次は長期の研修にも参加してみたいと思っています。海外のスケールの大きさは実際に行って自分の肌で感じないとわからない、海外に行ってみないと日本の良さもわからない、ということを改めて実感できた研修でした。Sasada Yuta経済学部経済学科1年次生研修期間・・・・・・2009年8月1日~8月23日研 修 地・・・・・・アメリカ・バーモント州研修機関・・・・・・SIT Graduate Institute 自分にとって初めての海外経験だった今回の留学。地理的には遠くSasada Yuta

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