Creation-166号
15/24

株式会社オフィス フォーティエイト制作部 AKB48 マネージャー 山本 学さん(2002年3月経済学部卒)Yamamoto Manabu 芸能事務所で、アイドルグループ「AKB48」のマネジメントを務める山本学さん。今をときめくトップアイドルのマネジャーとして多忙な日々を送る。 「大学時代を思い出すと、とにかく友達と過ごした光景ばかりが浮かんできますね。学内の親友たちはもちろん、テニスサークルの仲間、バイトの同僚、みんなで集まってはドライブに行ったり、お酒を飲むでもなく朝まで語り明かしたり。本当に楽しかったですね…『松山大学ではこんな勉強をしていました』という思い出話ができなくて申し訳ないんですけど(笑)」。 大いに青春を謳歌した大学時代を経て、人生の転機が訪れたのは26歳のとき。卒業後に入社した地元のメディア系企業で情報誌の制作などに携わっていた山本さんは、しだいに映像メディア業界に興味を持つようになり、転職を決意、単身上京した。  「正直、勢いに任せたところもありましたけど、勇気と覚悟をもって一歩を踏み出したあのときが、間違いなく僕のターニングポイントですね」。 ちなみに入社当時、まだAKB48は結成されたばかりで「面接に行ったときも劇場(東京・秋葉原にあるAKB48劇場)はガラガラだった」とか。しかし、その後のAKB48の活躍ぶりは周知の通り。山本さんの慧眼には驚くばかりだが、本人は「タイミングがよかっただけ」と笑う。 「正直、ここまで大きなグループになるとは思っていませんでしたから。本当に、あれよあれよという間に4年が過ぎていったという感じです」。 その4年間を通じて実感したのは「タレントのマネジメントの仕事をする上でもっとも大切なのは、人と人との繋がり。転職前は、芸能界は金や権力がうごめく世界なんじゃないかという先入観があったんですが(笑)、実際は“人対人”の世界。人としての基本が問われる世界なんです。もちろん、タレントと信頼関係を築くことも大切な仕事ですし」。大学時代に、マネージャーにとっていちばん大切な「人としての基本」を学びましたOB・OG InterviewOB・OGインタビュー後輩へのアドバイス就職活動について、氷河期を経験した先輩からアドバイスするとしたら、目の前の就職がゴールではない、ということですね。決して転職を勧めるわけではありませんが(笑)、自分の資質やスキルをどう高めていくのか、そして、そのためにはどんな環境が相応しいのか。あまり思い詰めず、広い視野で考えたほうがいいと思います。 そして、山本さんが「人としての基本」を学んだ時期こそが、大学時代。「困ってる時に友達に助けてもらったことやバイト先の先輩に怒られたことが、今の仕事をする上での糧になっている」そうだ。 現在の目標は「AKB48を正真正銘の“国民的アイドル”にすること」。 「全国レベルの人気を獲得することが目下の課題です。特に今は、四国での知名度が弱いんですよね(笑)。愛媛でコンサートを開催するときは、松大生の皆さんもぜひお越し下さい!」。大学時代に学んだ「人としての基本」勇気と覚悟をもって踏み出した一歩CREATION 〈No.166〉 2010 Summer14

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る