Creation-166号
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鶴木 眞Tsuruki Makoto人文学部教授本宮 英幸Hongu Hideyuki人文学部社会学科3年次生岡田 未央Okada Mio人文学部社会学科3年次生先生の授業、最初は難しくて話についていくのが大変でした(泣)メディアと権力!って、確かに固い話だからねえ(笑)。特に今使っているテキストは難しいし。でも、解らないところは質問したら解るまで説明してくれるから、今ではちゃんとついていけてます。私、先生の授業を受けるのは初めてで。いろいろ戸惑いもあって最初の頃は、「先生の話は長い」とか、私たちのことを思って手助けしてくれていることに対して「それは学生のためにならない」とか失礼なことを言っちゃって…。もちろんすぐに謝りに行きましたけど、あの時は本当に失礼なことを言いました!反省しています。思ってることを堂々と言えることはいいことですよ。僕はね、緊張した雰囲気の中で知識を習得する場と、楽しくそれを身につける雰囲気と、実際の現場に行って体験するという3つがバランスよく配置されてないと、大学における4年間の“知”というものが総合的にできあがってこないと思ってるんですよ。これは長年の僕の教育経験から得た持論。君たちにはその集大成をやってあげようかな、と(笑) この間の東京研修もよかったでしょ?富士通さんの見学が一番印象に残ってます。人事・採用担当の方から就職にあたってどんな学生を評価するか、どんな学生を採ろうとしているのかっていうお話!感動して泣いてたらしいね。 本宮鶴木本宮岡田鶴木岡田本宮岡田本宮岡田本宮鶴木岡田本宮鶴木岡田鶴木本宮鶴木あと、博報堂さんで入社してすぐの人とお話しできたこともよかったです。すごく身近に感じたし、伝わりやすい言葉で、会社ってこういう現場だよって教えてもらったり…。でも、予想していた2〜3倍は大変でした。フジテレビ、NHK、日本テレビ、TBS、博報堂、富士通…。歩き疲れと偉い人たちに囲まれての気疲れと(苦笑)一般向けの見学コースじゃなかったからね。ほとんど僕の慶応大学・東京大学時代のかつてのゼミ生たちに案内してもらったんだよね。木村太郎さんに一般人が入れないスタジオに案内してもらって、一緒に撮った写真は記念になりました! 彼は僕の大学の一つ上の先輩(笑)まだ本格的に就職活動も始まってないので、どういう対応をしたら失礼にならないのかって緊張しっぱなしでした。いやいや、みんなしっかりしてたよ。服装も行動もしっかりその場その場のTPOに合わせてたし。僕ね、失礼な話、迷子になっちゃう人がいるんじゃないかって心配して、よく目立つように絶対似合わないパナマ帽までかぶったのに(笑)。乗り換えの駅なんかもケイタイ使ってさっさと調べてくれて。キミたちのことについて、僕自身が勉強させられました(笑)先生の授業、何でこんなに難しいんだろうって…。でもそれって全部基礎なんですよね。今までは楽しいものや、解りやすいものがいいって思ってました。固いものを噛み砕くのは大変だけどそれが基礎。そういうことを教えてくれているから、こうやって“実際に見てみなさい”って現場にも連れて行ってくれるんだとよく解りました。今までは野球で例えると球を打つのが楽しくて、何も考えずに打ってただけ。それを先生が「基礎が大事なんだよ。ちゃんと素振りをしてフォームを固めなさい」って教えてくれた感じ。内容は難しいけど、他のゼミには負けてない、がんばってるって自信があります。今回TV局を中心にいろんな企業を見学し、出会った人を見て、自分が尊敬できる人の元で働きたい、そんな人のいる会社に入りたいと強く思うようになりました。僕はマスコミの影響力の強さに興味が出てきて…。卒論もその方向でいきたいと思っています。メディア論を学んだからといってマスコミに就職する必要はないからね。大学で社会を感じ取り、分析・評価できる人になって欲しいと思っているんだよ。もちろん一人でも二人でも大学院に進んで教授を目指す人も出てきて欲しい。キミたちにはすごく期待している。自信と自尊心をもって、何事にも当って欲しいなと思っているから。がんばってね!鶴木ゼミの東京研修(木村太郎氏と記念撮影)CREATION 〈No.166〉 2010 Summer8

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