Creation-168号
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小野 有衣子Ono Yuiko人文学部英語英米文学科4年次生辻 祥子Tsuji Shoko人文学部准教授鳴瀬 愛奈Naruse Aina人文学部英語英米文学科4年次生ゼミの雰囲気ってその年の学生によって違うけれど、あなたたちのクラスは近年まれに見るほど元気がよくって意見が出やすい(笑)。すごくいい雰囲気だと思いますよ。この間のゼミはすごく白熱しましたよね、こうしたほうがいいとか、これはどうなの?って厳しい意見も出て。みんな話を聞くときは聞くし、言うときは言うって感じですよね。発表のときも、みんな自分のことのように考えてくれて「私がするならこうします」みたいな意見も言ってくれるし。時事問題に関心を持ってもらうということにプラスして、自己表現ができるようになってもらいたいんですよ。去年オバマ大統領のスピーチを題材に取りあげたのは、日本人にもすごく関心のあるトピックでしたし、アメリカの歴史や文学に興味を持ってもらう入り口になるから。100歳のおばあさんが生きてきた歴史をたどる、あのエピソードはすごく好きで覚えました!「文学」といったら「固い」と抵抗を感じる人も、スピーチに物語的な要素が入っていると知らず知らずのうちに惹かれているでしょ。そういう意味では物語の持つ力って本当に大きいものなんですよ。私は先生の人柄に惹かれてゼミに入ったので授業の内容はそんなに気にしてなかったんですけど(笑)、今ではすっかり面白くなってます!辻鳴瀬小野鳴瀬辻鳴瀬辻小野鳴瀬辻鳴瀬辻小野鳴瀬辻鳴瀬辻小野辻鳴瀬辻小野私はアメリカがすごく好きだったんです。自由とかアメリカンドリームとか…。アメリカには日本にはない格好よさがあると思っていたんですが、理想と現実のギャップを知ってアメリカを見る目が少し変わりました。表面的なことだけじゃなくて裏にあるものも学べたと思います。二人とも卒業研究の真最中ですけど、お互いに意見を出し合って進めてるみたいですね。はい。アメリカの女子教育について研究を進めているうちに津田梅子の人柄に惹かれてのめり込んじゃって(苦笑)。すっかり「津田梅子伝」になってしまいそうだったのを鳴瀬さんや他の友人たちがこうしたらいいんじゃないって…。友人まで指摘してくれる、脱線しそうな路線を戻してくれる、そんなところもこのゼミのいいところですね。先生がああだこうだと言うより、自分が考えていることを身近な友人に聞いてもらって気軽な感じでアドバイスをもらえるっていいことですよ。お互いに高め合っていけるんだから。お互い刺激になります。貧困や肥満、戦争のこととか、みんな全然テーマが違ってますから他の人の発表もすごく聞いてて面白いです。一人ひとりが自分のテーマに詳しくなって、それをみんなで共有できれば全員の視野が広がっていくし、自主的にやるほうが身に付いて楽しいでしょ。先生のゼミは面白いですから。就活のときは仕方なかったですけど、他は休んでいません。休みたくもないし(笑)。体調不良とか、何か特別な理由があるとき以外欠席はしてませんよ。みんないつも早くから教室にいますよね。昼休みは教室でお弁当を食べながら「今日発表なんだけど」とか「こんなことがあったんよ」とかおしゃべりしてると先生が来られて授業が始まるって感じ。自然と早くから集まっています。そうそう、教室に入ったらお弁当のニオイがぷ〜んって…(笑)。ところで二人とも内定が出てよかったですね。希望通りクリエイティブな仕事に就くことができたみたいだし。はい。先生の授業でコミュニケーション力とか計画性とかを身に付けられたと思います。あと、相談することの大切さとか。会社に入ってからも一人で考え込まずに、必要なことは上司の方と相談しながら仕事をしていきたいと思います。第三者へ向けて発信するときの魅力的な言い回しとか、人を惹き付ける何かが必要だということを学ばせていただきました。自分が企画するときにもきっと役に立つんじゃないかなと思ってます。それと、できればせっかくアメリカのことを学んだのだから関心を持ち続けて欲しいな。誰かと話す時にも内容的に豊かなコミュニケーションが取れると思いますしね。何らかの形で勉強したことが役に立ってくれればと思っていますよ。がんばってくださいね。 CREATION 〈No.168〉 2011 Winter6

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