Creation-168号
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が全て敵という環境に自分を置けば、強くならざるを得ないし「がんばらないと」という気持ちになれる、それだけで成長できるんです。また「格好いい先輩に会いなさい」、つまり自分のロールモデルを見つけなさいとも言っています。その先輩が格好いいのはなぜなのか、何をしてきたからそうなったのかを見て自分で真似をしてみる、そうすることで自分も変わっていくことができるのです。自分を伸ばしていくためにはもっと人間関係を広げていく必要があるということですね。 しかし、キャリアアップの大切さは解っていてもなかなか自分から行動しない、あるいは行動したいのだけど何から始めたらいいのかわからないという学生はたくさんいます。誰かに背中を後押してもらわないと「やってみようか」とならないのです。キャリアアップしたい、自分キャリアセンター長 淺野 剛(経営学部 教授)を研きたいと思うのなら、例えばインターンシップの情報はキャリアセンターや掲示板等で知ることができるし、経験者から話を聞くこともできます。最初のきっかけはちょっとしたことかもしれませんが、動けばプラス、動かなければゼロなのです。 “自分を伸ばすためにはこう動いたらいい”と戦略的に考えて行動できる学生、やりなさいと言われてしぶしぶやった学生、好きなことしかしない学生、この違いは企業の目から見るとはっきりと分かります。そこが就職できるかどうかの違いになってきているのです。自身のキャリアアップに早くから取り組んできた学生とそうでない学生の違いは3年の秋の就職活動期には大きく差がついています。それまでにやっておかないと間に合わないのです。今の自分の小さな世界に満足せずに人脈を広げ、チャンスを見つけたら、ためらわずに挑戦することが自分自身のキャリアアップに繋がるのです。年度の就職状況はますます厳しさを増し、過去にない内定率の低さが話題になっています。キャリアセンターも以前にも増して就職支援に取り組んでいますが、まず学生自身が自らのキャリアアップについて真剣に考え、積極的に行動していかなければなりません。残念なことに今の学生の多くは内向き指向で、ゼミや部活の友人といった横の繋がりだけで満足し、積極的に人と関係を作ることができない傾向にあります。しかし、常に居心地のいい世界に安住していれば、環境が変わったときに対応することができません。私はよく「ホームゲームじゃなくアウェイのゲームをしなさい」と言っているのですが、周り「目からウロコ」な経験をすればするほど広がる視野と深まる柔軟性人との関わりの中で積む経験が自分自身のキャリアアップに繋がっていくUPいかに他人と差別化できるか、自分にどれだけ付加価値を付けられるかということが、厳しい状況の続く就職戦線で勝ち抜けるかどうかの大きなポイント。そのために必要なのがキャリアアップへの取り組みです。学生が自ら活路を見いだそうと活動している学生団体「CHANGE」の代表と、NPO法人ベンチャーアライアンス協会主催のキャリア教育コーディネーター養成講座を修了した学生の話を交えて、キャリアアップの重要性をご紹介します。松山大学「キャリア教育」特集キャリアアップで自分を変える、将みらい来が変わる。UP今CREATION 〈No.168〉 2011 Winter7

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