Creation-169号
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後輩へのアドバイスウエルインベストメント株式会社 代表取締役社長  瀧口 匡さんTakiguchi Tadashi(1986年3月経営学部経営学科卒)大学時代に経験した挫折と挑戦、それが決定的な「人生の転機」となりました我々が今採用したいのは、しっかりした心を持つ人、いろんなことを自分でマネージメントできる人、簡単に言うと「いいヤツ」(笑)。そうなるにはいろんなことを経験するしかない。留学にも積極的になってほしいし。僕が人生の転機に出会ったようにね。若いうちにどんどん経験して、キャパシティを広げてくれればいいなと思います。連の授業に数多く出た。「今の自分のベースが、しっかり見えてきた時です」。 現在は海外出張も多い。「投資する場は、これからは海外が中心。例えば愛媛の会社が海外進出する時、その海外に向けて投資する。今、多くの企業で、売上げの多くが海外です」。 松山という街は、"ピュアな素材を育てる地"だと思う、と瀧口さんは言う。「その軸をうんと活かして、世界を見てほしいですね」。野村證券。どれもたまたまです」。 だが松大在学中、瀧口さんは人生の転機に出逢った。「大学では野球をやってたんですが、体を壊しまして…。勉学に力を入れようと決め、サクラメントへの短期留学に応募し、幸い行けることになったんです。で行ってみたら、もうビックリ!」。 時は1984年。それまで飛行機に乗ったこともなかった瀧口さん、それがいきなり海外、いきなりアメリカ。「世界って広いんだ!って思った。そして、大きな仕事をしたい!と思いました」。 帰国して始めたのは、とにかくまず英語を学ぶこと。英語関だなァと思って採用したんじゃないでしょうか(笑)」。 12年在籍して独立。その後、ファンドの世界に移る。「その頃、早稲田大学で教えてほしいと頼まれまして。社会人向けに企業評価等を教えるうちに、指導教授から﹃博士号を取らないか﹄と誘われ、早稲田の大学院に入りました」。 早大の研究会が設立した現在の会社に05年から在籍し、博士号は09年に取得。 変則的ではあるが、エリートの道そのもののように思える。が、「たまたま受かった大学が松山大学、たまたま入った会社が 瀧口さんのオフィスは、東京都新宿区喜久井町、「夏目坂」のすぐ近くにある。「漱石が生まれた街なんですよ。とてもご縁を感じます」。 ウエルインベストメントは創業まもないベンチャー企業に資金を融資・供給するベンチャーキャピタルを展開する会社。未上場の会社に投資し、成長をサポートする。「大学卒業後、最初は野村證券に入社しました。当時の副社長が松大出身で、僕を面白いヤツB・OGInterviewOB・OG インタビューたまたま、偶然のきっかけが重なって世界って広い!世界で大きな仕事をしたい!CREATION 〈No.169〉 2011 Spring11

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