Creation-169号
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地域医療への貢献を念頭に地域に根ざした教育・研究活動を最も大切な基礎となる「日本語の四技能」を大切に意欲的な人材が明るい未来を切り開く大いに『失敗』し『失敗』に学べ! 新入生諸君、ご入学おめでとうございます。諸君は、長年の努力研鑽の日々が実を結び、晴れて松山大学薬学部に入学されました。心よりお祝い申し上げます。 諸君がこれから学ぶこととなる薬学部は、高度化する現代医療の担い手として、真に質の高い薬剤師や薬学関連分野で幅広い知識を持って活躍できる人材の養成を主たる目的とし、地域社会からの厚い要望に応えるべくして開設されました。従って、本学部では薬学の教育・研究を通じて地域社会への貢献に寄与することを基本理念の一つとして掲げ、愛媛県薬剤師会や愛媛県病院薬剤師会をはじめ各医療機関との連携体制の構築により得た最新の医薬品情報や医療現場が求める人材のニーズ等を的確に捉えた上で、本学部独自の地域に根ざした教育・研究活動に取り組んでおります。 諸君がこれから6年間におよぶ薬学教育を修めるにあたっては、地域社会からの強力なバックアップと本学部の最新の教育・研究体制のもとで、人々の健康と福祉に貢献できる薬剤師を目指し、薬学の専門知識と共に幅広い「人間力」を培うために自己研鑽と自己洗練に努め、充実した大学生活を共に送られんことを希望して止みません。薬学部長葛谷 昌之Kuzuya Masayuki 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。これからの4年間で大きく成長されることを願ってやみません。 英語英米文学科、社会学科。学科としては、いずれも大きくはありません。しかし、多様で個性的な先生がそろっていて、専門領域もバラエティーに富んでいます。皆さんの興味と結び付く先生が、きっと見つかるはずです。 英語英米文学科生なら「英語の四技能」を、社会学科生なら「現代社会に対する問題意識」を、それぞれ高め、深めることを、怠ってはいけません。どのような領域を選ぶことになるにせよ、それが基礎能力であり基本姿勢だからです。いい加減であやうい基礎の上には、しっかりした建物を築くことはできません。 その意味では、「日本語の四技能」こそ、最も大切な基礎と言っていいかもしれません。日本語が乏しければ貧しい内面生活しか送れないでしょうし、正確な日本語が操れなければきちんと考えることもできないでしょう。優れた通訳者、翻訳家は、英語もさることながら、日本語能力で決まるものなのです。人文学部長奥村 義博Okumura Yoshihiro 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 松山短期大学は、夜間開講の「商科第2部」として昭和27年に設立されました。以来、大学の基本的なコンセプトには大きな変化はなく、経済学、経営学、法学等の人文社会科学を中心にカリキュラムを構成しています。 最近は、勤労者、社会人の人は激減して、ほとんどが高等学校からストレートに入学して来る学生で占められています。入学の動機に絞れば、4年制大学への編入希望者が年々多くなってきています。 そういう点では松山短期大学の性格も変わりました。学生が若返ったということ、学習に意欲的な学生が非常に多いということ、これらが現在の松山短期大学の実態であると思います。世相は、デフレ・格差社会の継続・進行で暗いですが、2年間しっかりと学び、目標を達成すべく精進していって下さい。そうすれば必ず明るい未来を切り開くことができると確信します。松山短期大学学長清野 良榮Seino Yoshiei 新入生諸君、入学おめでとうございます。 これまでの「児童」から「生徒」という教えられる立場から、晴れて自ら学ぶ「学生」となった諸君は、いま大きな期待と不安の入り混じった心地よい緊張感に包まれていると思います。 大学という『場』では、最低4年間という大変自由な時間が保障されています。ぜひ、この際、自分の居どころや立ち位置などをしっかりと確かめながら、自分自身が極めて不完全で多くの失敗を重ねる存在であることに気づいて下さい。歴史に学ぶということは「成功」に学ぶのではなく、「失敗」に学ぶのである、という意味のことを、誰かがどこかで主張していたと思いますが、大学の4年間ほど、その「失敗」を体験することに恵まれた時代はないと思います。 どうぞ、法学部の「学生」として大いに失敗を重ねながら、高く大きな志をもって世界を舞台に活躍して下さい。法学部には諸君の人間としての成長を手助けする約20名の教員がそれぞれの専門性を発揮するために所属しており、日々、講義室と研究室で待機しております。彼らも、これまでいくつかの失敗を体験し、その失敗を乗り越えてきているはずですから、遠慮なく『活用』して下さい。期待しております。法学部長妹尾 克敏Senoo KatsutoshiCREATION 〈No.169〉 2011 Spring4

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