Creation-169号
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作田 良三Sakuda Ryozo経営学部 教授橋本 彩Hashimoto Aya経営学部経営学科4年次生(取材時)近藤 茉萌Kondou Maho経営学部経営学科4年次生(取材時)二人とも県職員採用決定おめでとう。近藤さんは行政事務、橋本さんは学校事務、松大で県職員に合格した3人のうち2人が僕のゼミ出身というのはすごく光栄ですね。私は最初から教育に興味があって先生のコースを取りました。学校事務は教える人のサポート役ですから、教える人の気持ちが分からないと、と思って。だから先生の授業はすごく役に立ちました。1年のときから携わっていた赤十字奉仕団の活動で、障がいを持っている子どもたちと接することがあったのですが、どうしたらいいのか解らなくって。それが教育コースを目指したきっかけでしたが、先生はいろいろと相談しやすくて。本当にお世話になりました。ゼミ大会の発表テーマがなかなか決まらなくて苦労していた時も、先生には助けていただきました。テーマの大枠はあっても、具体的な授業の内容はみんなと話し合いながら決めてきたよね。シラバスにはこうあったけど「どうする?こうしようか?」って相談しながら(笑)面接のときに先生のプレゼンを聞いて「この先生は私にぴったりだ。作田先生じゃないと!」って。大学の先生って研究者というちょっと固いイメージでしたが、先生はそうじゃなくって、何でも相談できてゼミ活動を充実させることができそうだなって思いました。そうそう、そのやわらかなスタンスが作田橋本近藤橋本作田橋本近藤近藤作田近藤橋本作田橋本近藤橋本作田近藤橋本作田すごく私にとってよかったです。でも2年の時に使ったテキスト、あれは共感できませんでしたね。あれは、みんなでこの著者はヘン!おかしいって話し合いましたよね。ああ、あれ。ワザと(笑)。学術論文として穴だらけな本を選んだの。本に書かれているという事実だけで、なかなか批判できない雰囲気があるでしょ。そこをワザと批判的に読みましょうって狙い。今は会話やプレゼンの能力形成がクローズアップされてるけれど、やっぱり読んでまとめる読解力とか要約力って社会に出ても必要だから。だから2年のときはデスクワーク的に座学を中心にしたんだよ。ただ、発表のときはやはり緊張しました。とくに3年になってゼミ大会の発表準備で学外に出て調査したときは、外部の人との関わり合いが必要で大変でした。でも楽しかったです!アポ取りから始まって…ね。でも就活にもそれを活かすことができましたし。学外の活動は私にとってすごくためになりました。アンケートも取ったけど、使いものにならないときもあったね。じゃ、どうする?ってことになって…。みんな失敗したくないだろうけど、ゼミの中では多少の失敗はOKだしやり直しもきく。失敗が許された上で、失敗しないためには、とか、失敗したらどうすればいいか考えるという経験は今のうちにしかできないからね。4年では、卒業論文を一つの論文として、一から作り上げるのがこんなに大変なこととは思いませんでした。でも、困ったときにはためらいなく相談できてありがたかったです。何も聞いてこないときには「あ、大丈夫なんだな」と安心してましたよ(笑)。大学生なんだから、あまり先生べったりなのもね。あなたたちは悩むポイントのレベルも高かったし、任せて失敗したとしてもそれも良い経験かなって。でもせっかくなので少しケアして良いものにさせてあげたいって気持ちもあって。その頃合いを探りながらって感じかな。でも結局最後はアドバイスしたけどね(笑)研究を続けているうちにどんどんやってみたいことが増えていって、目標もできて。一生懸命それに向かってたつもりがいつの間にかぜんぜん違う方向を向いてしまっていたこともありました。本当にたくさんご迷惑をお掛けしました。でも、なんとかまとめ上げることができました。いやいや。二人はがんばれと言っても、がんばるなと言っても、たぶんがんばってしまう。でも、卒業後はマイペースでゆっくりでもいいから完走を目指しましょう。大学4年間より就職してからの方がずっと長いので、息切れしないようにね。ありがとうございます!先生、ずっと今のままの先生でいてくださいね!CREATION 〈No.169〉 2011 Spring8

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