Creation-173号
10/24

株式会社 小倉葬祭社 代表取締役  小倉 早織さんOgura Saori(1994年3月人文学部社会学科卒)日ごとに増す母校への誇りと感謝当時の出会いとご縁が自分の人脈のベースにある今はいろいろと大変な時代で、学生さんも苦労が多いとは思いますが、常に笑顔を絶やさないように心がけてほしいと思います。笑顔はプラスの要素を引き寄せますが、ため息をつくと幸せが逃げていきますから。ため息ではなく、大きく息を吸ってイヤなことを出してしまう深呼吸をする意識で、いろんなことを乗り切ってもらいたいと思います。(社会)◦天皇陛下即位の礼、バブル経済崩壊、自民党が過半数割れ・55年体制崩壊、Jリーグ開幕◦ソ連崩壊・東西ドイツ統一など東西冷戦終結、湾岸戦争、EC加盟12カ国でスタート◦TVドラマ「東京ラブストーリー」大ヒット。学内でも主人公を思わせるスタイルが流行 ほか(学内)◦松山大学文京会発足、新教室棟8号館竣工、東本館竣工、創立70周年記念式典挙行 ほかい機会は『温山会』でなければあり得ないのではないでしょうか。現役の学生の方も、積極的にもっと参加できる場になればいいなとも思っています」。 2011年4月、会社設立30周年の節目に社長に就任した小倉さんの心に常にあるのは、創始者である祖父が掲げた「ご奉仕の心」だ。祖父の後を継いで、寝る間も惜しんで働く父母の背中を見て育った小倉さんは、幼い頃から家業を手伝うことを当り前と感じ、その中で葬儀を通じて社会に貢献する心を自然と身につけてきた。「ご葬儀は、その人を送る一生に一度の機会です。ご遺族の方々に寄り添い、会葬に集まられた方々には故人を送ることに集中していただけるように、目・気・心配りをにあこがれを感じていました。実際に入学してみると地元出身の学生も多かったので、一人と友だちになれば10人と友達になるというほどの広がりが生まれ、そういう『縁』を繋げていけたのが大学時代の最大の財産だったと思っています」と語る。 また、同じく松山大学の卒業生である父親からのアドバイスにより、小倉さんは「温山会」に積極的に参加している。「社会に出てみたらわかることですが、経済界や実業界において現役で活躍している重鎮の方々と同席し、立場・年齢を越えて接することのできる、こんな素晴らししすぎるということはありません。祖父の大切にしてきた『ご奉仕の心』に、感謝と思いやりと謙虚な心という私の想いを加え、これからも大切にしていきたいと思っています」。今でも肩書きが変わっただけで、普段から会葬の現場に立つスタンスは変わっていないという。会社としてもゲートボール大会の主催などを通じて、地域の交流の場づくりに貢献している。三代にわたって受け継がれてきた“小倉の心”は、小倉さんの2人の娘にも伝わりつつある。 「地元における素晴らしい人脈を築けたのは、松山大学に進学したことが大きな理由の一つだと強く感じています」と語る小倉早織さん。小倉さんは、株式会社小倉葬祭社の社長の娘として松山で生まれ育った生粋の松山人で、大学進学時も多くの友人たちと一緒に、地元の大学に進学するのが当然のように松山大学を選んだ。「松大の隣りにある松山北高に通っていましたので、塀を隔てながらも活き活きとした大学生たちの姿B・OGInterviewOB・OG インタビュー想いを伝えていくことの大切さかけがえのない地元の人脈後輩へのアドバイス学生時代プレイバック1990.4〜1994.3CREATION 〈No.173〉 2012 Spring9

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る