Creation-174号
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B・OGInterviewOB・OG インタビュー株式会社 愛媛銀行 常務取締役 本店営業部長福富 治さんOsamu Fukutomi(1982年3月経営学部経営学科卒)Progress Over Change~変化を超えて進化しよう~既成概念にとらわれず、常に挑戦学生時代に熱中するものを見つけてほしい。熱中するものがあれば、そのなかで自分の進路は感覚的に見えてくるし、必要な出会いも生まれてくる。人生ってそんなものです。大学時代は「学生」という社会的なシールドに守られているのだから、なんでも思いっきりやってみたらいい。やり過ぎたら大人が「コラ!」って叱ってくれるんだから。(社会)●日中平和友好条約調印、ソ連のアフガニスタン介入に抗議して日米など西側諸国がモスクワ五輪不参加 ほか●インベーダーゲーム流行、漫才ブーム、日本が自動車生産台数世界一に(学内)●ネパールヒマラヤ学術登山隊(隊長・青木正樹教授)がニルギリ中央峰(6,940m)登頂成功、旧本館解体工事完了、本館・5号館竣工 ほか功の一つ。常に挑戦し続けていくことが大切なのです」と語る。 愛媛銀行に入行してからはラグビー部で培ったガッツと持ち前のバイタリティを惜しみなく発揮し、ときには意見がぶつかり合い、激しい口論になるほど熱心に仕事に打ち込んだ。「入社前に面接官から『うちは厳しいけれど、自由だ』と言われたのですが、実際に思いきった挑戦ができ、束縛し過ぎない社風は自分にぴったりでしたね」という福富さん。北京〜ウランバートルの国際ラリーを銀行仕様の営業バイクで走破する、銀行としては前代未聞のチャレンジをはじめ、今までになかった金融商品の開発など、次々と新しい企画を実現させていく。 福富さんは「当時の愛媛銀行っています。人生は学びの連続。一生の勉強量は決まっていて、学生のときに勉強しなかったのであれば、社会人になってからやらないといけない。今の学生さんは〝してもらう〞気持ちが少し強いのかもしれませんね。〝成功の反対は?〞という質問を今年の新入社員にもしたのですが、その答えは何だと思いますか? もちろん失敗という回答もありますが、私は行動基準として〝挑戦をしないこと〞だと考えています。自分の目的・目標によって成功の形はいろいろです。形にならなくとも、挑戦する過程で得るものがあれば、それも成 今年の4月に愛媛銀行の常務取締役に就任した福富治さん。大学時代はラグビーにすべての情熱を注ぎ込み、厳しい練習や試合を通してガッツやチームワークを身体で覚えたという。「ラグビーが青春だった。ラグビーを通して得難いものを得られたのが、学生時代の財産だと思っています」と当時を振り返る。 「当時の大学は厳しかったですね。遅刻したら〝出て行け!〞という教授も多かった。私はそんな厳しさは大事なことだと思自分の殻を破って進化する新しいことに挑戦し学んでいく後輩へのアドバイスには自分が求める〝自由闊達な風土〞があった」と語るが、社員が挑戦できる〝場〞を与え、学ばせるという基本姿勢は今も変わりがない。「時代・環境は変化する、だから企業も変わらなくては生き残れない。それは個人でも同じこと。でも何でも変えればいいということではなく、変化を超えて〝進化〞するためには気づきが必要です。今、自分に求められているものは物事を変化させたり、つくっていったりする〝殻を破る挑戦〞にあると思います」と語る。福富さんのこれからの活躍がますます期待される。学生時代プレイバック1978.4~1982.39CREATION 〈No.174〉 2012 Summer

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